内部寄生虫(線虫)
概要
回虫類や円虫類による消化管の寄生虫感染症です。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における内部寄生虫(線虫)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
感染した餌、汚染された床材、直接的な糞口感染による伝播。野生捕獲の爬虫類はほぼ全例が寄生されている。主な属:オフィダスカリス、カリセファルス、ストロンギロイデス、ラブディアス。
病態生理
線虫は消化管粘膜に付着・埋入し、粘膜損傷、炎症、出血、栄養吸収障害を引き起こす。大量寄生は機械的閉塞を起こす。幼虫の組織移行(肝肺移行)は肝臓と肺を損傷しうる。慢性感染は進行性の体重減少と衰弱を招く。
診断
内部寄生虫(線虫)の診断は、糞便の直接塗抹・浮遊法・沈殿法で虫卵を検出する。爬虫類の線虫としてKalicephalus(鉤虫)、Rhabdias(肺虫)、Strongyloides、蟯虫(Oxyuridae)が重要である。重度感染では血液検査でPCV低下・低蛋白血症を確認し、X線検査で腸管拡張・ガス貯留を評価する。死後剖検による成虫の形態学的同定が最も確実であるが、生前診断ではPCR法も利用可能である。
治療
フェンベンダゾール50-100 mg/kg PO、2週間後に反復投与(大部分の線虫の第一選択薬)。イベルメクチン0.2 mg/kg PO/SC(カメ類やスキンク類には安全ではない)。一部の耐性種にポナズリル。治療後2週・4週に糞便検査を反復し駆虫確認。ケージの徹底的な消毒。
予防
全ての新規動物の検疫と糞便検査。可能な場合は繁殖餌を使用。定期的な床材交換で清潔な飼育環境を維持。6-12ヶ月毎の定期糞便検査。
予後
適切な駆虫プロトコルで予後良好。消化管閉塞や臓器移行を伴う重度寄生は予後要注意。環境除染なしでは再感染が多い。
関連する薬品
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寄生虫の他の疾患(爬虫類)
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