クリプトスポリジウム症
Cryptosporidiosis / クリプトスポリジウム症
概要
クリプトスポリジウム属原虫による感染症で、特にヘビやトカゲで深刻です。
主な症状
anorexia
body swelling
diarrhea
lethargy
regurgitation
weight loss
原因
C. serpentis(ヘビ — 胃型)、C. varanii(トカゲ — 腸型)、C. testudinis(カメ類)の感染。糞口経路、汚染水、媒介物を介して伝播。オーシストは環境中で極めて耐性が高い。
病態生理
クリプトスポリジウムは消化管上皮細胞表面に付着する(細胞内だが細胞質外寄生)。ヘビではC. serpentisが胃粘膜に定着し、特徴的な体中央部腫脹を伴う重度の肥厚性胃炎を引き起こす。粘膜過形成が消化吸収を障害し、慢性的な逆流と消耗を招く。
治療
確実な治癒療法は存在しない。パロモマイシン300-800 mg/kg PO 24時間毎を7-14日間でオーシスト排出を軽減しうる。過免疫ウシ初乳が一部で有効。支持療法:輸液、補助給餌、保温。人獣共通感染リスクと難治性のため重症動物では安楽死を検討すべき。
予防
全ての新規動物のPCR検査付き厳格な検疫(90日以上)。オーシストは大部分の消毒薬に耐性 — アンモニア(5-10%)または蒸気滅菌を使用。ケージ間で器具を共用しない。コレクションに追加する前に検査。
予後
不良。爬虫類のクリプトスポリジウム症は一般に不治と考えられる。原虫は持続感染し進行性消耗を引き起こす。感染動物は永続的に隔離すべき。至適な支持療法で一部のトカゲは自然治癒する可能性がある。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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