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うさぎ (Rabbit) その他 緊急

敗血症

Septicaemia / 敗血症

概要

血流中の全身性細菌感染で敗血症性ショックと多臓器不全を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける敗血症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

ウサギにおける敗血症の原因: 血流中の全身性細菌感染で敗血症性ショックと多臓器不全を引き起こします。

病態生理

ウサギの敗血症は全身性細菌感染で、Pasteurella multocida(最多 — ウサギの呼吸器常在菌からの播種)、Staphylococcus aureus(歯根膿瘍→菌血症)、E. coli(消化管由来)が主要原因菌。ウサギは症状を隠す(prey species behavior)ため、飼い主が異常に気づいた時点で既に敗血症が進行していることが多い。低体温(<37°C)は敗血症の早期徴候で、進行するとショック→多臓器不全。不正咬合→歯根膿瘍→菌血症→敗血症はウサギに特徴的なカスケード (Harcourt-Brown F. 2014)。

診断

発熱(>40°C)・沈鬱・食欲廃絶・頻呼吸・蒼白粘膜から敗血症を疑う。血液培養で起因菌を同定(P. multocida・E. coli・Staphylococcus等)。CBC/生化学でヘテロフィル著増(左方移動)・低血糖・乳酸上昇・肝腎障害を評価。凝固検査でDIC合併を確認。血液ガスで代謝性アシドーシスを評価。原発巣の検索(子宮蓄膿症・肺膿瘍・歯根膿瘍・腸管感染)が治療方針決定に不可欠。ウサギではP. multocidaが最も一般的な敗血症起因菌であり、慢性保菌からの急性増悪に注意。

治療

ウサギの敗血症は即座の積極的介入を要する致命的緊急疾患。可能であれば抗菌薬投与前に血液培養を採取(治療開始を遅らせない)。積極的IV輸液蘇生: 晶質液ボーラス10-20 mL/kgを10-15分かけて投与、ショック時は最大3回反復。経験的二剤抗菌薬併用: エンロフロキサシン10-20 mg/kg IV/SC q12h(グラム陰性菌カバー、パスツレラ・ムルトシダがウサギ敗血症の最多原因菌)+メトロニダゾール20 mg/kg PO q12h(嫌気性菌カバー)。パスツレラ疑いにはinjectable penicillin G 42,000-84,000 IU/kg SC q48h(注射は安全 — 経口ペニシリンは絶対禁忌)。TMS 30 mg/kg PO/SC q12hをグラム陰性菌カバーの代替として。培養感受性試験結果で抗菌薬調整。フェイスマスクまたは鼻カニューレで酸素投与。体温維持のため積極的加温(低体温=予後不良徴候)。メロキシカム0.3-0.5 mg/kg SC q24h(腎障害疑い時は慎重投与)。ブプレノルフィン0.02-0.05 mg/kg SC q6-8hで疼痛管理。血糖モニタリング(敗血症時は低血糖頻発 — IVデキストロースで治療)。嚥下可能になり次第Critical Care(Oxbow)q4-6hでシリンジ給餌。メトクロプラミド0.5-1.0 mg/kg SC q6-8hでGI stasis予防。感染源の特定と対処: 歯科膿瘍、子宮感染、創傷、肺炎、尿路感染。必要に応じてソースコントロール手術(膿瘍排膿、子宮蓄膿症にOHE)。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Oglesbee (2011).

予防

敗血症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

敗血症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 メトロニダゾール 💊 ペニシリンG 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 メトクロプラミド 💊 クリティカルケア(オックスボウ)

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