← トップへ戻る
うさぎ (Rabbit) 皮膚 中等度

牛眼(先天性緑内障)

Buphthalmia (Congenital Glaucoma) / 牛眼(先天性緑内障)

概要

先天性/若齢性緑内障による眼球の拡大(牛眼 buphthalmos)。ウサギでは古典的にニュージーランドホワイト種の遺伝形質で、常染色体劣性の欠損(bu遺伝子)が隅角形成異常(虹彩角膜排出隅角の発育不全)を起こし、幼少期から徐々に眼圧が上昇する。伸展性のある若齢の強膜が引き伸ばされて著明に拡大した眼となり、露出性角膜症を伴い、やがて失明する。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すうさぎの他の疾患を確認できます

原因

遺伝性の隅角形成異常(虹彩角膜角の発育不全)— 常染色体劣性のbu/bu遺伝子で、古典的にニュージーランドホワイト種にみられる。排出隅角の欠損が幼少期から房水流出を妨げ、眼圧を上昇させる。

病態生理

虹彩角膜(濾過)隅角の発育不全により房水流出が低下し、眼圧が進行性に上昇する。若齢ウサギの強膜・角膜は伸展性が高いため、持続的な眼圧は急性に組織を破壊するよりも眼球を引き伸ばし、特徴的な拡大眼(牛眼)を生じる。伸展により角膜浮腫、閉瞼不全による露出性角膜症、視神経障害、進行性の失明を来す。先天性で根治不能であり、管理は疼痛と眼表面の保護を目標とする。

治療

ウサギにおける牛眼(先天性緑内障/buphthalmos)の治療: 1. 眼圧降下薬: チモロール0.5%点眼 q12h + ドルゾラミド2%点眼 q8h(房水産生抑制)。ラタノプロスト0.005%点眼 q24h(房水流出促進、ウサギでの有効性は限定的)。2. 疼痛管理: メロキシカム0.3-0.5mg/kg PO q24h。3. 角膜保護: 人工涙液(ヒアルロン酸点眼 q6h)。4. 視力喪失・慢性疼痛を伴う場合: 眼球摘出術(enucleation)が最も確実。義眼挿入も選択肢。5. 周術期: ブプレノルフィン0.01-0.05mg/kg SC q6-8h、エンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h×7日(経口βラクタム禁忌)。6. NZW種に先天性が多い(常染色体劣性bu/bu遺伝子)。眼圧モニタリング(トノベット推奨—角膜麻酔不要)を定期的に実施。散瞳にはトロピカミド1%を使用(アトロピンは不可—約30%にアトロピナーゼ)。先天性のため根治は困難、QOL維持が治療目標。参考: Williams (2007) JSAP; Quesenberry & Carpenter (2012)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに

予防

牛眼(先天性緑内障)の予防: 定期的な眼科検査。環境中の刺激物(粉塵、アンモニア)の低減。外傷予防。基礎疾患(高血圧等)の管理。

予後

牛眼(先天性緑内障)の予後: 早期治療で視機能温存可能。慢性疾患は長期管理が必要。網膜疾患は不可逆的な場合がある。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 アトロピン 💊 ドルゾラミド 💊 ラタノプロスト 💊 トロピカミド 💊 トロピカミド

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

皮膚の他の疾患(うさぎ)

うさぎの全疾患を見る →

VetDictでうさぎの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

緑内障 (共通2症状) ぶどう膜炎 (共通2症状) 眼球突出(眼球脱出) (共通2症状)
📋 うさぎの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。