メガバクテリア症(AGY・マクロラブダス症)
概要
マクロラブダス・オルニソガスターの前胃感染症で、慢性的な削痩と嘔吐を引き起こす。
主な症状
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原因
インコのマクロラブダス症(旧称メガバクテリア症・鳥胃酵母症)は酵母様真菌 Macrorhabdus ornithogaster の感染による。糞口感染で伝播し、セキセイインコ・フィンチで多い。
病態生理
メガバクテリア症(インコ)はM. ornithogaster(酵母)の筋胃定着→胃潰瘍→消化障害→体重減少(going light)。セキセイインコで特に問題。臨床症状の重症度と全身状態を総合的に評価し、支持療法と原因に対する特異的治療を組み合わせる。定期的な再評価により治療反応を確認し、必要に応じて治療計画の修正を行う。飼育環境の最適化と栄養管理が回復の促進に重要な役割を果たす。
治療
アムホテリシンB 100 mg/kg PO q12h 30日間 — 第一選択抗真菌薬(マクロラブダス・オルニソガスターは'メガバクテリア'の名にもかかわらず酵母菌)。本菌は前胃と筋胃の峡部に定着。代替: ナイスタチンは無効(マクロラブダスは耐性)。飲水への安息香酸ナトリウム酸性化(水100 mLにリンゴ酢1 mL)で前胃pHを低下—本菌はアルカリ性環境で増殖。食餌改善: 酵母増殖を促進する単糖・炭水化物を減少、ペレット食に転換。支持療法: 脱水に加温皮下輸液50-100 mL/kg/日、重度体重減少にそ嚢チューブ給餌、保温28-30°C。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで前胃痛管理。治療期間最低30日—糞便グラム染色を2週・4週・治療終了時に再検査。再発が多く、一部の鳥は生涯にわたる間欠的治療が必要。同居鳥のスクリーニング・治療。キャリア鳥は糞便中に菌を排出。参考: Phalen DN (2014) Vet Clin North Am Exot Anim Pract; Tomaszewski EK et al. (2003) J Clin Microbiol.
予防
インコにおけるメガバクテリア症の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
関連する薬品
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