鳥胃酵母症難治型
概要
治療抵抗性マクロラブダス・オルニソガスター感染で、慢性前胃炎と消耗を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける鳥胃酵母症難治型の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
インコにおける鳥胃酵母症難治型の原因: 治療抵抗性マクロラブダス・オルニソガスター感染で、慢性前胃炎と消耗を引き起こす。
病態生理
鳥胃酵母症難治型はインコにおける真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
診断
糞便のグラム染色でMacrorhabdus ornithogaster(巨大グラム陽性桿菌)の持続的検出を確認。アムホテリシンB標準治療後の再発・持続感染を記録。体重の経時的変動を追跡。CBC で慢性炎症パターンを確認。生化学でAST上昇・低蛋白を評価。X線で腺胃拡張の進行を評価。ABV-PCRでPDD合併を除外。インコ類では難治性AGYは免疫低下(PBFD感染・慢性ストレス)が持続感染の基盤となることが多い。アムホテリシンBの投与期間延長・フルコナゾール併用・酸性環境維持(リンゴ酢添加)・ペレット食移行が治療戦略となる。
治療
アムホテリシンB 100 mg/kg PO q12hを60-90日間延長投与(難治型は定義上標準30日間コースが失敗)。アゾール系抗真菌薬はマクロラブダス・オルニソガスターに無効—イトラコナゾールやフルコナゾールで代用しない。併用療法: アムホテリシンB+安息香酸ナトリウム0.5%飲水添加(消化管酸性化が抗真菌活性を増強)。ナイスタチン300,000 IU/kg PO q8hを補助的に(一部で臨床的有用性の報告あり)。内視鏡で前胃粘膜損傷の重症度と可逆性を評価。消化管運動促進薬: 前胃運動障害時メトクロプラミド0.5 mg/kg PO q8-12h(鳥類でのデータ限定的)。集中的栄養サポート: クロップチューブでHarrison's Recovery Formulaをq4-6h、補助加温28-30℃。体重毎日、糞便Gram染色毎週モニタリング。アムホテリシンB 60日以上投与にもかかわらず進行性消耗が継続し体重がベースラインから>20%減少した場合、安楽死を検討。群管理: 繁殖群から慢性排菌個体を淘汰、汚染糞便による水平伝播防止のため厳格な衛生管理。
予防
鳥胃酵母症難治型の予防には適切な環境湿度・温度の維持、良好な換気、過密の回避、定期的な清掃・消毒、罹患個体の隔離、適切な栄養による免疫機能の維持が含まれる。
予後
鳥胃酵母症難治型の予後: 急性は多くが良好。
関連する薬品
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