マクロラブダス・オルニトガスター(インコ)
概要
鳥胃酵母による慢性腺胃炎で、セキセイインコに進行性体重減少を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
インコにおけるマクロラブダス・オルニトガスターの臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
インコにおけるマクロラブダス・オルニトガスター(インコ)の原因: 鳥胃酵母による慢性腺胃炎で、セキセイインコに進行性体重減少を引き起こす。
病態生理
マクロラブダス・オルニトガスター(インコ)はインコにおける真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
診断
糞便のグラム染色で巨大グラム陽性桿菌(Macrorhabdus ornithogaster: 20-80μm)を直接鏡検で確認。未消化種子の排泄・嘔吐・体重減少の病歴を聴取。キール骨触診で削痩度を評価し体重を精密測定。血液生化学でAST上昇・低蛋白を確認。X線で腺胃拡張・砂嚢壁菲薄化を評価。腺胃粘膜生検でPAS染色陽性の酵母様菌体を確認し確定診断。インコ類ではセキセイインコのMegabacteriosis(AGY)は最も一般的な消化器疾患の一つであり、慢性削痩の主要原因。アムホテリシンB経口投与が治療に用いられる。
治療
アムホテリシンB 100 mg/kg PO q12hを30日間投与が標準治療(Phalen 2014)。アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、フルコナゾール)はAGYに無効。消化管環境の酸性化: 安息香酸ナトリウム0.5%飲水添加またはリンゴ酢5 mL/飲水250 mL。支持療法: 食欲不振時はクロップチューブでHarrison's Recovery Formula、補助加温28-30℃。体重を毎日、糞便Gram染色を毎週モニタリング(20-80 μmの大型桿菌状菌体を確認)。群ストレス軽減—マクロラブダスは多くのセキセイインコ群で不顕性キャリアが菌体を排出する常在感染。臨床症状のある個体を隔離。アウトブレイク時は接触鳥全羽を治療。栄養改善: シード食からペレット食への転換。30日目に糞便Gram染色再検査、菌体残存なら60日間に延長。セキセイインコは最も感受性の高いオウム目で、臨床例の死亡率は最大40%。
予防
マクロラブダス・オルニトガスター(インコ)の予防には適切な環境湿度・温度の維持、良好な換気、過密の回避、定期的な清掃・消毒、罹患個体の隔離、適切な栄養による免疫機能の維持が含まれる。
予後
マクロラブダス・オルニトガスター(インコ)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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