サルモネラ症
概要
サルモネラ属感染による腸炎と敗血症。人獣共通感染症。
主な症状
原因
インコにおけるサルモネラ症の原因: 創傷汚染、経口摂取、吸入、日和見的過剰増殖による細菌コロニー形成。ストレス、免疫抑制、不衛生、過密飼育、併発疾患が素因となる。
病態生理
サルモネラ症はインコにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
【人獣共通感染症】厳格なバイオセーフティおよび衛生プロトコルが必要。治療は慢性キャリア化リスクのため議論がある。抗菌薬療法: エンロフロキサシン15-30 mg/kg PO/IM q12hまたはTMP-SMX 48 mg/kg PO q12hを3-6週間、培養感受性試験に基づき選択。注意: 治療により排菌が抑制されるが感染は排除されず、無症候性キャリアとなる可能性がある。支持療法: IO/IV輸液(乳酸リンゲル液または0.9%生理食塩水50-100 mL/kg/日)、食欲不振の鳥にはHarrison's Recovery Formulaでの経管給餌。プロバイオティクス(Lactobacillus属)が腸管定着を減少させる可能性がある。環境消毒: 第四級アンモニウム化合物または10%次亜塩素酸ナトリウム溶液で徹底消毒。治療後2週間隔での糞便培養モニタリング(最低3回陰性確認)で除菌確認。多くの管轄区域で届出義務のある疾患 — 地域の規制を確認すること。参考文献: Dorrestein 2009, Gerlach 1994。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
サルモネラ症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
サルモネラ症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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