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インコ (Parakeet) 感染症 中等度

素嚢真菌症

Crop Mycosis / 素嚢真菌症

概要

抗生物質や免疫抑制に続発する素嚢の真菌増殖。

主な症状

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原因

インコのカンジダ症(そ嚢真菌症)は常在酵母 Candida albicans の日和見的過増殖による消化管感染で、若齢個体(挿し餌雛)、長期抗菌薬投与による細菌叢撹乱、免疫低下、ビタミンA欠乏、不衛生な給餌器具が誘因となる。

病態生理

インコではカンジダが嗉嚢・口腔・上部消化管粘膜で過増殖し、白色の偽膜・肥厚(ターキッシュタオル様)を形成する。嗉嚢停滞(sour crop)・嘔吐・食欲不振をきたし、雛では発育不良を招く。抗真菌薬(ナイスタチン・フルコナゾール)と基礎要因の是正で治療する。

治療

素嚢真菌症(カンジダ症)はセキセイインコで最も一般的な真菌疾患で、特に手差しヒナと免疫不全の成鳥に多い。診断: 素嚢洗浄液の細胞診 — グラム染色でグラム陽性出芽酵母と仮性菌糸(カンジダ)を確認。第一選択: ナイスタチン300,000 IU/kg PO q12h 7-14日間(全身吸収されない — 素嚢で局所作用)。難治性/全身性: フルコナゾール5-10 mg/kg PO q24hまたはイトラコナゾール5-10 mg/kg PO q12h 14-21日間。アムホテリシンB 100 mg/kg PO q12h経管投与(重度粘膜疾患)。食事矯正: 過剰な糖/デンプンを排除(カンジダ増殖を助長)。抗菌薬使用中: 可能なら中止(正常フローラを破壊、酵母過増殖を促進)。プロバイオティクス(Lactobacillus)で素嚢フローラを回復。手差しフォーミュラは正しい温度(40-42°C)と粘度(素嚢停滞予防→カンジダ症素因)。給餌器具は給餌間に希釈クロルヘキシジンで洗浄。リンゴ酢1 mL/飲水100 mLで素嚢を酸性化(カンジダに不利な環境)。素嚢運動をモニタリング — 素嚢停滞を同時治療。参考文献: Gerlach 2001, Phalen 2006。

予防

インコにおけるカンジダ症(そ嚢真菌症)の予防は感染源との接触回避と環境管理が中心。皮膚糸状菌症: 感染動物・汚染環境(グルーミング用品・カーペット・寝具)との接触回避、新規導入動物のWood lamp検査と培養スクリーニング。深在性真菌症: 流行地での過剰な土壌粉塵曝露回避(猟犬・農用動物)、地理的リスク評価。カンジダ/マラセチアの日和見感染予防には基礎疾患(内分泌異常・免疫抑制)の適切な管理と長期抗菌薬使用の慎重な評価が重要。

予後

疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。

関連する薬品

💊 イトラコナゾール 💊 フルコナゾール 💊 アムホテリシンB 💊 ナイスタチン 💊 クロルヘキシジン

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