新生児そ嚢カンジダ症
概要
挿し餌中の幼鳥におけるカンジダ過剰増殖で、嗉嚢排出遅延と発育不良を引き起こす。
主な症状
原因
インコにおける新生児そ嚢カンジダ症の原因: 挿し餌中の幼鳥におけるカンジダ過剰増殖で、嗉嚢排出遅延と発育不良を引き起こす。
病態生理
新生児そ嚢カンジダ症はインコにおける真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
治療
ナイスタチン300,000 IU/kg PO q8-12hが新生児嗉嚢カンジダ症の第一選択(全身吸収されず嗉嚢内で局所作用、雛への安全性優秀)。投与期間: 最低7-10日間、臨床的改善後5日間継続。挿し餌技術の是正: フォーミュラ温度40-41℃(低温はカンジダ促進、高温は嗉嚢火傷)、哺乳間に嗉嚢の完全排出を確認、嗉嚢が空になるまで再給餌しない。全挿し餌器具を使用毎に希釈クロルヘキシジンで洗浄・滅菌。難治例: フルコナゾール5-10 mg/kg PO q24h(新生児では肝毒性リスクに注意して慎重に使用)。厚いプラークには希釈クロルヘキシジン0.05%またはナイスタチン懸濁液で嗉嚢洗浄。嗉嚢酸性化: リンゴ酢5 mL/飲水250 mL。素因の是正: 可能なら併用抗菌薬中止(正常フローラ撹乱)、ストレス軽減、育雛器温度最適化(無羽毛雛で32-34℃)。新生児では体重をq12hモニタリング—体重増加停止は治療失敗を示唆。7日目にGram染色で除菌確認。抗真菌薬コース後にプロバイオティクス補充で正常嗉嚢フローラ回復。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
新生児そ嚢カンジダ症の予防には適切な環境湿度・温度の維持、良好な換気、過密の回避、定期的な清掃・消毒、罹患個体の隔離、適切な栄養による免疫機能の維持が含まれる。
予後
新生児そ嚢カンジダ症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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