嗉嚢閉塞(異物)
概要
種子殻、繊維、異物の蓄積による嗉嚢の閉塞。
主な症状
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臨床徴候
インコにおけるそ嚢停滞の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
インコのそ嚢停滞はそ嚢の運動低下・排出遅延により内容物が停滞・貯留する病態。低温・不適切な給餌(過度に濃厚/低温の流動食)、脱水、異物・繊維の過食、基礎疾患(感染・全身疾患)、神経筋障害が誘因。
病態生理
運動低下により内容が停滞・脱水固化し、伸展した壁の血流障害・二次的な微生物異常増殖を生じる。重度では通過障害・誤嚥・栄養不良に至り、雛では成長停止を招く。
診断
そ嚢の触診(膨満・硬度・疼痛反応の評価、正常は柔軟で内容物の流動性あり)。そ嚢X線/造影(バリウム通過試験で停滞時間を評価、正常通過3-4時間)。そ嚢内容物の直接鏡検(異物・カンジダ菌糸/分芽胞子・トリコモナス・細菌過増殖の確認)。培養・感受性試験(二次的細菌感染の評価)。CBC(異好球増多→感染合併)。血液生化学(血糖→低血糖は幼鳥で致死的、TP→栄養障害)。鑑別:カンジダそ嚢炎・そ嚢異物・そ嚢火傷(幼鳥の高温給餌)・消化管通過障害(腺胃/筋胃閉塞)
治療
輸液による安定化、疼痛管理、画像検査による評価。確認された閉塞に対する外科的介入(腸切開/胃切開)。術後は縫合不全、腹膜炎、イレウスのモニタリング。
予防
インコにおけるそ嚢停滞の予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。
予後
適時の外科的介入で予後良好。治療の遅延は腸管壊死、穿孔、腹膜炎のリスクを高め、予後要注意〜不良。
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