心室性期外収縮
Ventricular Premature Complexes / 心室性期外収縮
概要
心室から発生する異常な心拍です。
主な症状
虚脱・失神
過度のパンティング
無気力
原因
脾臓血管肉腫、DCM(ドーベルマン・ボクサーARVC)、GDV後の再灌流障害、心筋炎、電解質異常(高K血症)。外傷後24〜72時間にも発生。
病態生理
心室の異所性興奮→VPC。散発的は臨床的に無症状のことが多い。頻発(>50/日)・多源性・R-on-T現象→心室頻拍→心室細動→突然死のリスク。基礎疾患の検索が重要。
治療
無症状で単発性VPCは治療不要(モニタリングのみ)。治療適応:R-on-T現象、多形性VPC、VT(>30秒)、血行動態に影響する症状(失神、虚脱)。リドカイン(2 mg/kg IV bolus→25-80 μg/kg/min CRI)急性管理。ソタロール(2 mg/kg PO q12h)は慢性管理の第一選択。メキシレチン(5-8 mg/kg PO q8h)併用で追加効果。アミオダロン(10 mg/kg PO q12h loading×7日→5 mg/kg maintenance)は最終手段。ホルター心電図で24h不整脈負荷評価。好発:ドーベルマン(DCM関連)、ボクサー(ARVC)。
予防
基礎疾患の管理。好発犬種のホルターモニタリング。VPC>50/日でソタロール/メキシレチンを検討。
予後
予後は心疾患の種類、重症度分類(ACVIM分類)、心不全の進行度、治療への反応性に依存する。代償期の心疾患は適切な内科管理により長期の安定が期待できる。うっ血性心不全への移行後は内科治療により症状緩和と生存期間の延長が可能であるが、進行性の経過をたどる。不整脈の管理と定期的な心エコー評価による治療最適化が長期予後の改善に重要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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