亜鉛反応性皮膚症候群I型
概要
亜鉛の吸収不良により北極犬種の顔と圧迫部位に痂皮と鱗屑を生じる皮膚疾患です。
主な症状
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原因
犬の亜鉛欠乏症は、亜鉛の乏しい食餌、フィチン酸/過剰なCaによる吸収阻害、または遺伝的な亜鉛吸収障害(特定犬種)による。
病態生理
亜鉛は多くの酵素・上皮の分化・免疫に必須で、欠乏により角化異常(口周・関節・肉球の痂皮性皮膚炎)・創傷治癒遅延・免疫低下・成長不良を生じる。
治療
亜鉛補充が治療の基本で生涯投与が必要。硫酸亜鉛(10 mg/kg PO q24h食事と一緒に投与 — 空腹時は嘔吐誘発)またはグルコン酸亜鉛(5 mg/kg PO q24h)。経口不耐容の場合は硫酸亜鉛の静脈内投与(10-15 mg/kg slow IV weekly×4回)で導入。好発:シベリアンハスキー、アラスカンマラミュート(遺伝的亜鉛吸収障害 — Syndrome I)。症状:鼻平面、眼周囲、耳介、肉球の痂皮形成・角化亢進。二次細菌・酵母感染にはセファレキシン/ケトコナゾール併用。フィチン酸(穀物系食事)やカルシウム過剰は亜鉛吸収を阻害するため食事指導も重要。
予防
犬における亜鉛反応性皮膚症候群I型の予防はアレルゲン管理と環境衛生が中心。蚤アレルギー: 年間を通じた蚤予防薬。アトピー性皮膚炎: 環境アレルゲン低減(フィルター・寝具洗濯)、皮膚バリア機能維持(オメガ3補給)。細菌性皮膚感染: 基礎皮膚疾患の管理、適切な被毛グルーミング、湿潤環境回避。皮膚糸状菌症: 感染動物隔離、環境消毒。耳のケアと定期的耳洗浄による外耳炎予防。
予後
犬における亜鉛反応性皮膚症候群I型の予後は原因(アレルギー性・感染性・自己免疫性)と慢性度により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
関連する薬品
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