← トップへ戻る
犬 (Dog) 循環器 軽度

肺動脈弁狭窄症

Pulmonic Stenosis / 肺動脈弁狭窄症

概要

肺動脈弁の先天性狭窄により、肺への血流が制限されます。

主な症状

腹部膨満 呼吸困難 過度のパンティング 無気力

原因

先天性。ブルドッグ(弁下型)、ビーグル、ボクサー、コッカースパニエルに好発。

病態生理

肺動脈弁の先天性狭窄→右室流出路閉塞→右室圧負荷→右室求心性肥大。軽度は無症状、重度は失神・運動不耐性。犬で3番目に多い先天性心疾患。

治療

軽度(圧較差<50 mmHg):経過観察。中等度〜重度:バルーン弁形成術(balloon pulmonary valvuloplasty — カテーテルインターベンション)が第一選択。成功率80-90%。アテノロール(0.5-1 mg/kg PO q12h)で心拍数低下。重度右心不全にフロセミド。外科的弁切開は限定的。好発:ブルドッグ、ビーグル、ボクサー。心エコーで圧較差測定。

予防

好発犬種の心臓聴診スクリーニング。重度はバルーン弁形成術。

予後

予後は異常の種類と重症度により著しく異なる。軽度の形態異常は外科的矯正により正常な生活が可能であるが、重度の多臓器奇形では生存率が低い。早期診断と適切な介入により機能的予後を改善できる症例が多い。遺伝性疾患では進行性の経過をたどるものもあり、長期的なモニタリングと支持療法が生活の質の維持に重要である。

関連する薬品

💊 アテノロール

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

循環器の他の疾患(犬)

犬の全疾患を見る →

VetDictで犬の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

うっ血性心不全(CHF) (共通4症状) 犬糸状虫症(フィラリア症) (共通4症状) 胃拡張胃捻転症候群(GDV) (共通3症状) 拡張型心筋症(DCM) (共通3症状) 心嚢水貯留 (共通3症状) 喉頭麻痺 (共通3症状) 肺高血圧症 (共通3症状) 僧帽弁閉鎖不全症(MMVD) (共通3症状)
📋 犬の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。