褐色細胞腫
概要
副腎の腫瘍で過剰なカテコラミンを産生し、発作的な高血圧を引き起こします。
主な症状
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原因
副腎髄質クロマフィン細胞の腫瘍性増殖。高齢犬(>10歳)に好発。特定の犬種素因は明確でない。副腎偶発腫として超音波で発見されることも多い。クッシング症候群との併存が20〜50%。
病態生理
副腎髄質クロマフィン細胞の腫瘍性増殖→カテコラミン(エピネフリン・ノルエピネフリン)の不規則な大量放出→発作的高血圧→頻脈・不整脈・振戦・不安・虚脱。持続性高血圧→網膜障害・心肥大・腎障害。約50%が悪性で後大静脈への浸潤・肝臓や肺への転移あり。副腎皮質腫瘍(クッシング)との鑑別が重要。
治療
【犬における褐色細胞腫】 褐色細胞腫は犬における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は犬専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: Phenoxybenzamine 0.25-0.5 mg/kg PO、Atenolol 0.25-1 mg/kg PO。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。メサドン 0.1-0.5 mg/kg IM/IV q4-6h またはブプレノルフィン 0.01-0.02 mg/kg IM q6-8h。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては犬の専門医紹介を考慮する。
予防
確実な予防法はない。副腎腫瘤発見時のカテコラミン/メタネフリン測定による機能評価。手術時の高血圧クリーゼに対する麻酔管理が重要(フェノキシベンザミンによる術前α遮断)。
予後
犬における褐色細胞腫の予後は組織型・悪性度・臨床ステージ・転移の有無・治療反応性により大きく異なる。確定診断(細胞診・病理組織検査)と病期診断(画像・所属リンパ節評価)に基づき、外科・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療方針を決定する。早期診断・早期介入が予後改善の鍵となる。
関連する薬品
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