腎性尿崩症
概要
腎臓のADHに対する不応答で尿の濃縮ができない状態で、先天性または後天性です。
主な症状
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原因
後天性(最多):CKD、高Ca血症、低K血症、副腎皮質機能亢進症、肝不全、膿腎症、薬剤性(リチウム等)。先天性:極めて稀。後天性の場合は基礎疾患の治療で改善しうる。
病態生理
腎集合管のADH受容体(V2R)またはAQP2水チャネルの障害→ADHが正常に分泌されても腎臓が反応しない→水の再吸収不能→大量の希釈尿。DDAVPに対する反応なし(中枢性との鑑別点)。後天性が犬では大部分。
治療
【犬における腎性尿崩症】 腎性尿崩症は犬における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は犬専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: Hydrochlorothiazide 2-4 mg/kg PO、Indomethacin 1-2 mg/kg PO。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。メサドン 0.1-0.5 mg/kg IM/IV q4-6h またはブプレノルフィン 0.01-0.02 mg/kg IM q6-8h。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては犬の専門医紹介を考慮する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに
予防
基礎疾患の管理。サイアザイド利尿薬が逆説的に尿量を減少させる(近位尿細管でのNa・水再吸収を増加)。低Na食の併用。
予後
犬における腎性尿崩症の予後はホルモン・代謝異常の種類と是正の可否、合併症の有無により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
関連する薬品
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