腎性尿崩症
概要
腎臓のADHに対する不応答で尿の濃縮ができない状態で、先天性または後天性です。
主な症状
原因
後天性(最多):CKD、高Ca血症、低K血症、副腎皮質機能亢進症、肝不全、膿腎症、薬剤性(リチウム等)。先天性:極めて稀。後天性の場合は基礎疾患の治療で改善しうる。
病態生理
腎集合管のADH受容体(V2R)またはAQP2水チャネルの障害→ADHが正常に分泌されても腎臓が反応しない→水の再吸収不能→大量の希釈尿。DDAVPに対する反応なし(中枢性との鑑別点)。後天性が犬では大部分。
治療
Dogにおける腎性尿崩症の治療は基礎となるホルモン・代謝異常を標的とする。ホルモン補充療法または抑制療法により生理的バランスを回復する。食事療法で代謝疾患の栄養面に対処する。ホルモンレベル、血糖、電解質、臓器機能マーカーの定期的モニタリングにより用量調整を行う。二次的合併症(臓器障害、感染)の併行管理が不可欠である。長期または生涯にわたる治療が必要な場合がある。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化
予防
基礎疾患の管理。サイアザイド利尿薬が逆説的に尿量を減少させる(近位尿細管でのNa・水再吸収を増加)。低Na食の併用。
予後
予後は異常の種類と重症度により著しく異なる。軽度の形態異常は外科的矯正により正常な生活が可能であるが、重度の多臓器奇形では生存率が低い。早期診断と適切な介入により機能的予後を改善できる症例が多い。遺伝性疾患では進行性の経過をたどるものもあり、長期的なモニタリングと支持療法が生活の質の維持に重要である。
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