網膜剥離
概要
神経網膜が下層の網膜色素上皮から剥離した状態。猫では滲出性(漿液性)が多く、全身性高血圧(CKDや甲状腺機能亢進症に続発)に伴うことが最も多いため、高齢猫の急性・しばしば両側性の失明の主要原因となる。突然の散瞳と視力消失は緊急の血圧測定の適応であり、速やかな降圧治療により網膜が再接着し視力が一部回復しうる。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す猫の他の疾患を確認できます
原因
最多原因は全身性高血圧(CKDや甲状腺機能亢進症に続発)による滲出性/漿液性網膜剥離。その他、過粘稠度症候群(FIPの滲出液、リンパ腫)、眼内腫瘍、ぶどう膜炎、外傷、先天性網膜異形成。高血圧性網膜症は高齢猫の急性失明の最多原因である。
病態生理
全身性高血圧では網膜・脈絡膜の細動脈が傷害され、血管透過性亢進により網膜下に漿液性滲出液が貯留して神経網膜が網膜色素上皮から剥離する(滲出性剥離)。剥離した光受容体は脈絡膜からの酸素・栄養供給を断たれ、数日〜数週で不可逆的に変性する。剥離が長期化すると外節の萎縮と網膜の菲薄化が進み、再接着しても視機能は回復しない。猫では網膜出血・蛇行した網膜血管・乳頭浮腫を伴う高血圧性網膜症の所見を呈することが多く、早期の降圧(眼圧ではなく血圧管理)が視力温存の鍵となる。
治療
基礎疾患治療(高血圧→アムロジピン0.625-1.25mg/頭 PO q24h)。全身性高血圧は収縮期180mmHg以上で緊急。安静。外科的再接着は猫では限定的。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関サポート。サイリウム(水溶性繊維)が腸管運動を促進+プレバイオティクスが有益菌(Lactobacillus/Bifidobacterium)の増殖を支援。IBD、慢性腸症、抗菌薬関連dysbiosis、CKDの尿毒素軽減(インドキシル硫酸低減)に • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労。アダプトゲン(ストレス適応促進)+Bビタミン複合体がエネルギー代謝と副腎機能をサポート。パルボ/ジステンパー回復期、甲状腺機能低下症/アジソン病の倦怠感、ダニ媒介性感染症回復期のエネルギー補給に ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
網膜剥離の予防: 定期的な眼科検査。環境中の刺激物(粉塵、アンモニア)の低減。外傷予防。基礎疾患(高血圧等)の管理。
予後
網膜剥離の予後: 早期治療で視機能温存可能。慢性疾患は長期管理が必要。網膜疾患は不可逆的な場合がある。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
循環器の他の疾患(猫)
VetDictで猫の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。