心房細動
概要
心房から発生する不整で速い心拍リズムにより、心拍出量が低下します。
主な症状
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臨床徴候
猫における心房細動の臨床徴候は心機能低下の程度により段階的に進行する。代償期(無症候): 心雑音が唯一の所見、聴診で発見される。早期心不全: 運動不耐性・咳(左心不全)・腹水(右心不全)。進行性心不全: 呼吸困難・チアノーゼ・失神・夜間咳。末期: 起座呼吸・肺水腫・心原性ショック。猫では FATE(大動脈血栓塞栓症)として急性後肢麻痺・冷感・疼痛・パルス消失で発症することがある。
原因
猫における心房細動の原因: 心房から発生する不整で速い心拍リズムにより、心拍出量が低下します。
病態生理
心房細動は猫における循環器疾患である。心臓、大血管、または末梢血管系の構造的・機能的異常を伴う。心拍出量の低下、弁膜機能障害、調律異常により組織灌流が障害される。代償機構(神経ホルモン活性化、心室リモデリング)が一時的に機能を維持するが、進行性の心筋劣化を引き起こす。心不全、血栓塞栓症、突然死が進行期疾患の潜在的結果である。
診断
心電図で不整なRR間隔、f波(P波消失)、正常QRS幅を確認。猫ではAFは稀であり、存在すれば基礎心疾患が重篤であることを示唆。ホルター心電図で持続性/発作性を判定。心エコーで著明なLA拡大を確認(基礎にHCM/DCM/RCMがある場合が多い)。左房径>20 mmで発症リスク上昇。心室レートコントロール(目標<200bpm)。甲状腺機能亢進症の合併除外(T4測定必須)。血栓塞栓リスクの評価。
治療
心拍数コントロール: アテノロール6.25-12.5mg/cat PO q12hまたはジルチアゼム7.5mg/cat PO q8h。うっ血性心不全合併時: フロセミド1-2mg/kg IV/PO q8-12h、ベナゼプリル0.25-0.5mg/kg PO q24h。基礎疾患(HCM等)の治療を併行。血栓予防にクロピドグレル18.75mg/cat PO q24h。
予防
心房細動の予防: 定期的な心臓検査(聴診、心エコー)。リスク品種のスクリーニング。適切な体重管理と運動量。低ナトリウム食(心不全リスク群)。
予後
心房細動の予後: 基礎心疾患の種類と重症度による。軽度は適切な内科管理で長期生存可能。重度心不全は予後要注意。定期的な心エコーによるモニタリングが重要。
関連する薬品
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