ノカルジア症
Nocardiosis / ノカルジア症
概要
ノカルジア属細菌による感染症で、皮膚、肺、または全身に化膿性肉芽腫性病変を形成します。
主な症状
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原因
猫におけるノカルジア症の原因: ノカルジア属細菌による感染症で、皮膚、肺、または全身に化膿性肉芽腫性病変を形成します。
病態生理
猫のノカルジア症はNocardia spp.(グラム陽性好気性放線菌)による慢性化膿性〜肉芽腫性感染。N. asteroides complexが最多原因種。土壌中に広く分布し、経皮(創傷)・経気道感染する。マクロファージ内で生存・増殖する偏性細胞内寄生菌的性質を持ち、免疫抑制が素因。臨床型:(1) 皮膚・皮下膿瘍(咬傷後の創傷感染)が最多、(2) 胸膜肺炎型(膿胸)、(3) 播種型(肝・腎・脳への全身播種)。FIV/FeLV陽性猫や長期ステロイド投与猫でリスク増大 (Malik R et al. J Feline Med Surg 2006;8:382-391)。
治療
猫におけるノカルジア症の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
ノカルジア症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ノカルジア症の予後: 基礎心疾患の種類と重症度による。軽度は適切な内科管理で長期生存可能。重度心不全は予後要注意。定期的な心エコーによるモニタリングが重要。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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