心血管系感染性疾患(猫)
概要
細菌(バルトネラ、マイコプラズマ)、ウイルス(FeLV、FIV、FCoV)、寄生虫(D. immitis)が心臓・血管系に感染する疾患群。バルトネラ・ヘンセレは心内膜炎・心筋炎・血管増殖性病変の原因として重要。FeLV関連リンパ腫は心臓浸潤を起こし得る。犬糸状虫のHARD症候群は肺動脈炎・血栓塞栓症を呈する。血液培養・PCR・心エコーが診断に重要で、起因病原体に応じた標的治療を行う。
主な症状
原因
腫瘍の発生には遺伝的素因、慢性炎症、ウイルス感染、化学物質への長期的曝露、ホルモン異常、免疫監視機構の破綻、紫外線や放射線などの環境因子が複合的に関与する。加齢に伴うDNA修復能の低下と細胞増殖制御の異常が主要な促進因子である。品種特異的な好発傾向が多数報告されており、早期発見が予後改善に直結する。
病態生理
猫の心血管感染症は、細菌性心内膜炎、ウイルス性心筋炎(FeLV、FIV、バルトネラなど)、または寄生虫感染(犬糸状虫症など)により、心臓や血管に病原体が定着することで発生します。病原体は心内膜・心筋・心膜に炎症を引き起こし、弁機能不全、血栓形成、心拍出量低下、全身性塞栓症を誘発します。進行すると、うっ血性心不全、不整脈、多臓器不全に至る可能性があります。
治療
感染性心内膜炎: 長期抗菌薬(最低6-8週間)。 経験的: アンピシリン20 mg/kg IV q8h + ゲンタマイシン3 mg/kg IV q12h (→培養感受性に基づく調整)。 バルトネラ: アジスロマイシン5-10 mg/kg PO q24h × 4-6週間、 またはドキシサイクリン5-10 mg/kg PO q12h × 4-6週間。FIP心膜炎: GS-441524 4-8 mg/kg SC/PO q24h × 84日間。 モルヌピラビル50 mg/kg PO q12h × 84日間(代替)。心不全管理: フロセミド、ベナゼプリル。心嚢水: 心嚢穿刺(タンポナーデ時)。予後: 感染性心内膜炎は猫では予後不良。バルトネラは治療反応あり。FIP: GS-441524で治療可能な時代に。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
定期的な健康診断と早期発見のためのスクリーニング検査(触診・画像診断・血液検査)が最も重要な予防策である。未避妊・未去勢動物ではホルモン依存性腫瘍の予防のため早期の避妊去勢手術を推奨する。発癌物質への曝露回避、適正体重の維持、抗酸化物質を含むバランスの取れた食事、紫外線過剰曝露の回避が予防に寄与する。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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