皮膚扁平上皮癌
概要
皮膚表面に潰瘍性またな隆起性の腫瘤として現れる悪性皮膚腫瘍です。
主な症状
原因
ハリネズミにおける皮膚扁平上皮癌の原因: ハリネズミは腫瘍発生率が高く、扁平上皮癌は皮膚腫瘍の中で比較的多い。慢性皮膚刺激、紫外線曝露、遺伝的素因が発生に関与。高齢個体に好発し、潰瘍性または隆起性の皮膚腫瘤として現れる。
病態生理
皮膚扁平上皮癌はハリネズミにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
治療
ハリネズミの皮膚扁平上皮癌: イソフルラン麻酔下で十分なマージン(1cm以上)を確保した外科的切除が第一選択。小型表在性病変には凍結療法も選択肢。四肢腫瘍では断脚が必要な場合がある。不完全切除例にはカルボプラチン(150mg/m2 IV 3-4週毎)の補助化学療法を検討。疼痛管理: メロキシカム(0.2mg/kg PO SID)、中等度以上の痛みにはトラマドール(2-5mg/kg PO BID)。栄養サポート必須。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • Protain (高品質タンパク質+コラーゲン前駆体): がん悪液質・術後筋肉維持・除脂肪体重保持 ※Protain: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
適切な飼育管理、定期的な獣医師による健康診断、適正な栄養、ストレスの最小化、安全で清潔な飼育環境の維持により予防可能である。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
腫瘍の他の疾患(ハリネズミ)
VetDictでハリネズミの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。