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爬虫類 (Reptile) 重度

スペクタクル下膿瘍

Subspectacular Abscess / スペクタクル下膿瘍

概要

ヘビのスペクタクル下に膿瘍が形成される疾患で、外科的排膿が必要です。

主な症状

anorexia bulging eye cloudy eyes eye swelling

原因

口内炎や呼吸器感染からの鼻涙管経由の上行性感染、血行性細菌播種、残存スペクタクル層の感染。シュードモナスとアエロモナスが一般的な分離菌。

病態生理

細菌がスペクタクル下腔(スペクタクルと角膜の間)に定着し乾酪性膿性物質を産生する。無傷のスペクタクルが感染を閉じ込め、眼球を圧迫する拡大する膿瘍を形成する。未治療では感染が眼球自体に波及(全眼球炎)し、全身感染を引き起こす可能性がある。

治療

外科的:鎮静/麻酔下でスペクタクルを腹側から切開、乾酪性物質を排膿・デブリドマン、クロルヘキシジン希釈液または生食で洗浄。培養感受性検査のため検体提出。術後に局所眼科用抗菌薬。全身性抗菌薬:エンロフロキサシン5-10 mg/kg。基礎口内炎や呼吸器感染の治療。眼球浸潤を伴う重症例では眼球摘出が必要な場合あり。

予防

口内炎と呼吸器感染の速やかな治療。残存スペクタクル防止のための適切な湿度の維持。健診時の定期的な眼科検査。

予後

眼球浸潤前に治療すれば概ね良好。進行例では眼球の完全喪失(摘出)が必要な場合がある。動物は単眼視に良く適応する。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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