スペクタクル脱皮不全(アイキャップ残留)
Retained Spectacle (Retained Eye Cap) / スペクタクル脱皮不全(アイキャップ残留)
概要
ヘビや一部のヤモリでスペクタクル(眼鏡)が脱皮されない状態で、感染のリスクがあります。
主な症状
cloudy eyes
dysecdysis
eye swelling
retained spectacle
原因
一般的な脱皮不全と同じ原因:低湿度、脱水、外部寄生虫、栄養不良、全身疾患。連続する脱皮で複数の残存スペクタクルが蓄積し、最終的に眼球を圧迫する可能性がある。
病態生理
スペクタクルは透明な鱗(第三眼瞼の融合体)で、通常は他の皮膚とともに脱落する。残存すると、スペクタクル層間に細菌が定着するポケットが形成され、スペクタクル下感染に至る。複数の蓄積したスペクタクルは眼圧上昇と角膜損傷を引き起こす。
治療
ぬるま湯に20-30分浸漬して軟化。スペクタクルに人工涙液またはミネラルオイルを塗布。湿った綿棒で優しく除去を試みる — 決して無理に剥がさない。多層の場合は鎮静下で微細鑷子と手術顕微鏡での除去が必要な場合あり。原因となる湿度問題の改善。
予防
湿度シェルター/モイストボックスで適切な湿度を維持。十分な水分補給の確保。毎回の脱皮後に残存スペクタクルを確認。外部寄生虫と全身疾患の治療。
予後
角膜損傷なしに除去されれば予後極めて良好。二次感染を伴う多層蓄積スペクタクルの視力保存は予後要注意。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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