腹膜炎・体腔炎
Peritonitis / Coelomitis / 腹膜炎・体腔炎
概要
卵の破裂、臓器穿孔、細菌感染による体腔の炎症です。
主な症状
abdominal swelling
anorexia
lethargy
pain response
respiratory distress
原因
卵破裂(卵黄体腔炎)、異物や寄生虫による消化管穿孔、生殖器感染からの進展、術後合併症、肝膿瘍や脾膿瘍の破裂、体腔への貫通創。
病態生理
細菌、卵黄物質、消化管内容物による体腔の汚染が強い炎症反応を引き起こす。爬虫類では炎症性浸出液は液体ではなく乾酪性で、組織化されたフィブリン性癒着を形成する。卵黄物質は細菌の優れた増殖培地。未治療の体腔炎は敗血症、臓器癒着、死亡に至る。
治療
緊急手術:洗浄、遊離卵黄/debris除去、癒着剥離、発生源制御(卵黄体腔炎の場合は卵巣摘出、消化管穿孔の修復)のための体腔切開術。積極的輸液療法。広域抗菌薬(セフタジジム+メトロニダゾール)。補助給餌を含む術後支持療法。
予防
生殖関連体腔炎を予防するため非繁殖雌の避妊手術。卵塞の速やかな治療。消化管異物の回避。無菌手術技法の維持。
予後
要注意〜不良。体腔炎は積極的な外科治療にもかかわらず著しい死亡率。早期介入で生存率改善。敗血症を伴う卵黄体腔炎は予後不良。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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