鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)
Iron Storage Disease (Hemochromatosis) / 鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)
概要
肝臓やその他の臓器への過剰な鉄蓄積です。
主な症状
abdominal swelling
anorexia
lethargy
weight loss
原因
高鉄分の餌やサプリメントによる食事性鉄過剰。特定の種(一部のカメやワニ類)は鉄蓄積に対する遺伝的素因を持つ可能性がある。慢性溶血や反復輸血(爬虫類では稀)。
病態生理
過剰な鉄がヘモジデリンとして肝細胞、クッパー細胞、その他の臓器に沈着する。鉄触媒によるフリーラジカル生成(フェントン反応)が細胞膜に酸化的損傷を引き起こし、肝線維化、肝硬変、最終的に臓器不全に至る。膵臓、心臓、腎臓も障害されうる。
治療
食事性鉄制限:高鉄分食品を避ける。大型種では鉄貯蔵量減少のため瀉血(除血)を試みうる。デフェロキサミンによるキレート療法(25-50 mg/kg IM 24時間毎)の使用例があるが爬虫類でのエビデンスは限定的。肝臓の支持療法。長期的な食事管理が不可欠。
予防
鉄含量を管理した種に適した食事を与える。不要な鉄サプリメントを避ける。感受性の高い種では鉄と肝パラメーターの定期血液検査。
予後
要注意〜不良。臨床症状出現時には肝線維化は通常不可逆的。定期血液検査による早期発見と食事変更で進行を遅延できる。臨床的発症は進行した臓器障害を示す。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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