鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)
概要
肝臓やその他の臓器への過剰な鉄蓄積です。
主な症状
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原因
高鉄分の餌やサプリメントによる食事性鉄過剰。特定の種(一部のカメやワニ類)は鉄蓄積に対する遺伝的素因を持つ可能性がある。慢性溶血や反復輸血(爬虫類では稀)。
病態生理
過剰な鉄がヘモジデリンとして肝細胞、クッパー細胞、その他の臓器に沈着する。鉄触媒によるフリーラジカル生成(フェントン反応)が細胞膜に酸化的損傷を引き起こし、肝線維化、肝硬変、最終的に臓器不全に至る。膵臓、心臓、腎臓も障害されうる。
治療
爬虫類鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス): ① 爬虫類・両生類での報告は稀—主に飼育下肉食種で慢性高鉄食給餌例。肝・脾・腎に鉄沈着→肝不全、腹水、嗜眠。② 確定: 肝生検(プルシアンブルー鉄染色)、血清フェリチン、肝酵素↑、超音波(肝腫大)。③ 瀉血: 体サイズによっては困難—デフェロキサミン(鉄キレート) 100 mg/kg IM/SC q24h × 5-7日が代替。④ 食事改善: 低鉄食(赤身肉・内臓肉制限)、ビタミンC制限(鉄吸収促進のため)、種別バランス食。⑤ 肝保護: SAMe 20 mg/kg PO q24h、シリマリン 10-15 mg/kg PO q12-24h、ウルソデオキシコール酸 10-15 mg/kg PO q12h。⑥ POTZ維持、輸液(ノルモソルR 25-30 mL/kg/日 SC/ICe)、強制給餌。⑦ 腹水: フロセミド 2-5 mg/kg IM q12-24h(短期、脱水モニタ)、必要なら体腔穿刺。支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。
予防
鉄含量を管理した種に適した食事を与える。不要な鉄サプリメントを避ける。感受性の高い種では鉄と肝パラメーターの定期血液検査。
予後
要注意〜不良。臨床症状出現時には肝線維化は通常不可逆的。定期血液検査による早期発見と食事変更で進行を遅延できる。臨床的発症は進行した臓器障害を示す。
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