足根関節離断性骨軟骨炎
概要
足根(飛節)関節の発達性軟骨欠損で、大型犬に跛行を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
犬における足根関節離断性骨軟骨炎の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
犬の離断性骨軟骨症(OCD)は、成長期の軟骨内骨化の異常により関節軟骨が肥厚・壊死し、軟骨弁が剥離する疾患である。急速な成長・遺伝・過剰栄養(Ca/エネルギー過多)・外傷・運動が関与する。
病態生理
肥厚した軟骨の深層が栄養障害で壊死し、亀裂・軟骨弁(関節ネズミ)を形成する。露出した軟骨下骨と遊離片が滑膜炎・疼痛・跛行と二次性変形性関節症を起こす。
診断
足根関節離断性骨軟骨炎(OCD)の診断はX線検査で距骨内側滑車稜の骨軟骨欠損と関節面不整を検出。CTまたはMRIでOCD片の大きさ・位置・遊離体の有無を正確に評価。関節鏡で軟骨フラップ・遊離体を直視下に確認し同時に治療(フラップ除去・掻爬)が可能。関節液分析:軽度の単核球増加、粘稠度低下。好発犬種:ラブラドール・レトリーバー、ロットワイラー、ジャーマン・シェパード。4-8ヶ月齢で発症、両側性が約50%。鑑別:距骨骨折、足根関節不安定症、感染性関節炎。関節鏡手術が第一選択で予後は良好〜やや良好。
治療
足根関節離断性骨軟骨炎(OCD):関節鏡下フラップ除去が標準治療。保存療法(軽度):NSAIDs(メロキシカム 0.1-0.2 mg/kg PO q24h)、体重管理、運動制限4-6週。関節サプリメント(グルコサミン/コンドロイチン)。術後リハビリ(ROM運動、水治療法)。好発:ラブラドール、ロットワイラー。4-8ヶ月齢で発症。CT/関節鏡で確定。(Tobias & Johnston, Veterinary Surgery: Small Animal 2nd ed)
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予防
犬における足根関節離断性骨軟骨炎の予防は原因病態の理解に基づく個別的アプローチが基本となる。適切な飼育環境(温度・湿度・衛生)、種特異的な栄養管理、ストレス低減、定期的健康診断による早期発見が共通する予防策。既知の誘因の回避と適切な医学的介入により多くの場合発症リスクを低減可能。
予後
犬における足根関節離断性骨軟骨炎の予後は基礎病態・治療時期・併存疾患により異なる。早期診断と適切な治療介入により多くの症例で良好な予後が期待される。継続的なモニタリングと飼育環境管理が長期予後改善に重要である。重症例・進行例・基礎疾患合併例では予後が悪化することがある。
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