内反足
概要
脛骨遠位の内反変形で、ダックスフントに最も多く見られます。
主な症状
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臨床徴候
犬における内反足の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
犬における内反足の正確な病因は症例により異なる。遺伝的素因、環境要因(温度・湿度・衛生状態の不適切な管理)、感染性病原体への曝露、栄養バランスの偏り、免疫系の調節異常、加齢に伴う組織変化が単独または複合的に関与する。原因の同定は治療方針の決定と再発予防に不可欠であり、病歴聴取・身体検査・補助検査の統合的評価により行う。
病態生理
犬における内反足の病態生理は原因病態と進行段階により多面的に展開する。初期の局所組織傷害・機能異常から全身的代償機構の動員、最終的な臓器機能不全への進展という共通の流れがある。病態の進行は原因と宿主の免疫・代謝状態に依存する。早期発見・早期治療が予後改善の鍵。
診断
内反足(pes varus)の診断はX線検査で脛骨遠位の内反変形(varus angulation)を計測。脛骨の機械軸角度(mMPTA)が標準値(93±3°)から逸脱。CT検査で回旋変形の有無も含めた三次元的な変形評価。CORA(回旋中心角度)分析で矯正骨切り術の計画。歩様検査で内反歩行、膝内側へのストレス増大を確認。好発犬種:ダックスフント(最多)— 軟骨異栄養犬種の成長板早期閉鎖による。鑑別:膝蓋骨内方脱臼(合併が多い)、成長板損傷後の角変形、くる病。症候性の場合は矯正骨切り術(opening/closing wedge osteotomy)。保存療法は軽度・無症候性に限る。
治療
矯正骨切り術(corrective osteotomy — 脛骨近位CORA based)が標準。段階的矯正(external skeletal fixation/Ilizarov法)。術後リハビリ。好発:ダックスフンド。CT/X線で角度測定(mechanical/anatomical axis評価)。
予防
犬における内反足の予防は原因病態の理解に基づく個別的アプローチが基本となる。適切な飼育環境(温度・湿度・衛生)、種特異的な栄養管理、ストレス低減、定期的健康診断による早期発見が共通する予防策。既知の誘因の回避と適切な医学的介入により多くの場合発症リスクを低減可能。
予後
犬における内反足の予後は基礎病態・治療時期・併存疾患により異なる。早期診断と適切な治療介入により多くの症例で良好な予後が期待される。継続的なモニタリングと飼育環境管理が長期予後改善に重要である。重症例・進行例・基礎疾患合併例では予後が悪化することがある。
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