← トップへ戻る
犬 (Dog) その他 軽度

核硬化症

Nuclear Sclerosis / 核硬化症

概要

加齢による水晶体の硬化で青みがかった曇りが生じ、白内障と間違われやすいです。

主な症状

目やに

原因

眼疾患の原因には感染性因子(細菌・ウイルス・真菌による角膜炎や結膜炎)、外傷、免疫介在性炎症、先天性異常、加齢性変化、腫瘍、緑内障(房水排出障害)、全身疾患の眼合併症が含まれる。眼球の解剖学的特殊性と血液房水関門の存在が薬物の眼内到達性を制限し、治療を複雑にする要因となる。品種特異的な遺伝性眼疾患が多い。

病態生理

眼疾患の病態生理は眼球の光学的・生理学的機能の障害に基づく。緑内障では房水排出路の障害により眼圧が上���し、網膜神経節細胞と視神経線維の進行性喪失が生じる。白内障では水晶体蛋白質の酸化・糖化による不溶化が光散乱を引き起こす。ぶどう膜炎では血液房水関門の破綻により炎症細胞と蛋白質が前房に流入し、二次的緑内障・後癒着・白内障を合併する。

治療

加齢性変化であり治療不要。水晶体核の圧縮・硬化による青白い外観。6-8歳以上の犬で生理的に発生。視力への影響は最小限(軽度の近視化)。白内障との鑑別が最も重要: 核硬化 — 直接検眼鏡で網膜タペタム反射が透見可能。 白内障 — 水晶体混濁で網膜が透見不可能。スリットランプ検査: 核硬化は水晶体核のみの均一な混濁、皮質は透明。 白内障は皮質・核・嚢の不均一な混濁。定期的眼科検査: 年1回(核硬化自体は進行しても視力に重大な影響なし)。 白内障への移行をモニタリング(特にDM犬で白内障リスク高)。飼い主への説明: 良性の加齢変化であり、手術は不要。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化

予防

定期的な眼科検査(特に好発品種)による早期発見が最も重要である。外傷予防のための環境整備、刺激物質への曝露回避、適切な紫外線防護が基本的予防策である。遺伝性眼疾患のスクリーニング検査と繁殖前検査の実施が品種全体の健全性向上に寄与する。眼の充血・流涙・瞬きの増加などの初期症状を見逃さず、速やかな診察を受けることが視力温存に不可欠である。

予後

予後は眼疾患の種類、重症度、治療開始の時期に大きく依存する。角膜潰瘍や結膜炎の多くは適切な局所療法により良好な治癒が期待できる。緑内障は早期発見と積極的な眼圧管理が視力温存に不可欠であり、治療の遅延は不可逆的な視神経障害に至る。白内障は外科手術により視力回復が期待できる。定期的な眼科検診が早期介入と予後改善の鍵となる。

その他の他の疾患(犬)

犬の全疾患を見る →

VetDictで犬の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う
📋 犬の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。