鼻腔腫瘍
概要
鼻腔の腫瘍で、慢性鼻汁・鼻出血・顔面変形を引き起こします。
主な症状
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原因
原因不明。長頭種(コリー・シェルティ)は短頭種より高リスク(鼻腔粘膜面積が広い)。都市部の犬に多いとの報告(大気汚染の関与示唆)。受動喫煙との関連も指摘。中高齢犬(平均10歳)。一側性の慢性鼻汁が初発症状であることが多い。
病態生理
鼻腔内の上皮性/間葉性腫瘍→鼻腔の閉塞→一側性→両側性の鼻汁(粘液性→血性に進行)。篩骨板への浸潤→脳への直接浸潤→神経症状。顔面の骨破壊→顔面変形・眼球突出。犬の鼻腔腫瘍の約60%が腺癌、20%がSCC、10%が軟骨肉腫。遠隔転移率は低い(10〜20%)が局所浸潤性が高い。
治療
放射線療法が標準治療(MST 12-18ヶ月 vs 無治療3-5ヶ月)。通常分割(3 Gy×12-16回)または粗分割(4.2 Gy×10回)。外科単独はマージン確保困難で推奨されない。CT/MRIで病変範囲評価。化学療法(カルボプラチン)は放射線に追加。ピロキシカム(0.3 mg/kg PO q24h)緩和。鼻出血管理。好発:長頭種(コリー、シェルティ)。腺癌が最多。
予防
確実な予防法はない。一側性の慢性鼻汁・鼻出血は早期にCT→鼻腔内生検で精査。放射線療法(メガボルテージ)が標準治療(MST 12〜18ヶ月)。外科単独は効果不十分。
予後
犬における鼻腔腫瘍の予後は組織型・悪性度・臨床ステージ・転移の有無・治療反応性により大きく異なる。確定診断(細胞診・病理組織検査)と病期診断(画像・所属リンパ節評価)に基づき、外科・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療方針を決定する。早期診断・早期介入が予後改善の鍵となる。
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