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犬 (Dog) 腫瘍 軽度

前房出血

Hyphema / 前房出血

概要

眼の前房内の出血で、外傷、凝固障害、または眼内腫瘍を示唆することがあります。

主な症状

目やに 目の充血 触ると痛がる 目を細める

原因

外傷性(最多:頭部打撃・交通事故)。非外傷性:凝固障害(ITP・殺鼠剤中毒・DIC・vWD)、眼内腫瘍(メラノーマ・リンパ腫)、全身性高血圧、網膜剥離、ぶどう膜炎。片眼性の自然発生は眼内腫瘍の除外が必要。

病態生理

前房内への出血→虹彩・毛様体の血管破綻→前房内の血液貯留→(1)視軸の遮断→視力低下、(2)血液成分による房水流出路の閉塞→二次性緑内障、(3)後癒着の形成。外傷性が最多だが、自然発生例は重大な全身疾患(凝固障害・眼内腫瘍)のサインとして精査が必須。

治療

Dogにおける前房出血の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

外傷の予防。凝固障害の管理。安静・眼圧モニタリング・アトロピン点眼(後癒着予防)で管理。眼内腫瘍が疑われる場合は眼球エコー→眼球摘出を検討。

予後

予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。

関連する薬品

💊 プレドニゾロン 💊 アトロピン

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