甲状腺機能亢進症
概要
甲状腺ホルモンの過剰産生により代謝が亢進する内分泌疾患です。
主な症状
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臨床徴候
犬における甲状腺機能亢進症の臨床徴候はホルモン異常または代謝障害の種類により特異的パターンを示す。糖尿病: 多飲多尿・多食・体重減少。甲状腺機能亢進: 体重減少・多食・多動・心拍数上昇。クッシング症候群: 腹部膨満・脱毛・多飲多尿・薄い皮膚。アジソン病: 元気消失・嘔吐・下痢・電解質異常。低血糖: 振戦・痙攣・意識低下。早期は無症候性に進行することが多く、定期的内分泌スクリーニングが早期発見の鍵。
原因
機能性甲状腺癌(犬で最多の原因)。犬の特発性甲状腺機能亢進症は極めて稀。甲状腺補充療法の過量投与(医原性)。
病態生理
甲状腺ホルモン(T4)の過剰産生→代謝亢進→体重減少・頻脈・多飲多尿。犬では非常に稀(猫とは対照的)。犬で発症する場合は甲状腺癌が原因であることが多い。
診断
犬の甲状腺機能亢進症の診断はホルモン検査と画像検査に基づく。犬では非常にまれで、甲状腺癌が主因。総T4(TT4)上昇(>4.0 μg/dL)、遊離T4(fT4)上昇で診断。TSHは抑制(<0.05 ng/mL)。頸部超音波: 甲状腺腫瘤の検出・サイズ測定。頸部/胸部CT: 腫瘤の浸潤範囲と肺転移評価。甲状腺シンチグラフィ(99mTcO4): 機能性腫瘤の評価と異所性甲状腺組織の検出。鑑別: 甲状腺癌(固定性・浸潤性)vs 腺腫(まれ)。転移評価: 肺X線3方向。
治療
犬甲状腺機能亢進症は稀で、ほぼ全例が甲状腺癌(多くは機能性、悪性)に伴う。外科切除+放射線治療(cobalt-60または直線加速器)が第一選択。I-131も大型犬で使用可能(ヒトより高用量必要)。化学療法(メルファラン、ヒドロキシウレア)はサルベージ。未切除症例ではメチマゾールはほぼ無効(甲状腺癌のため)。局所浸潤、転移率35-40%。早期切除で1年生存率70-90%。
予防
甲状腺補充療法中の定期的T4測定。甲状腺腫瘤の早期精査。
予後
犬における甲状腺機能亢進症の予後はI-131治療で治癒可能(猫95%以上)、メチマゾール内服でも長期管理良好。
関連する薬品
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