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犬 (Dog) 眼科 軽度

ホルネル症候群

Horner's Syndrome / ホルネル症候群

概要

眼への交感神経支配の障害により、縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

犬におけるホルネル症候群の臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。

原因

特発性(犬で最多、約50%、自然寛解あり)。中耳炎/内耳炎(節後性)、胸腔腫瘍・頸部外傷(節前性)、脳幹病変(中枢性、稀)。ゴールデンレトリーバー・コッカースパニエルに報告多い。片側性が多い。原因検索(耳鏡検査・CT/MRI・胸部X線)が推奨。

病態生理

交感神経の3ニューロン経路のいずれかの障害→患側眼への交感神経支配喪失→(1)縮瞳(miosis:散瞳筋の弛緩)、(2)眼瞼下垂(ptosis:ミュラー筋の弛緩)、(3)眼球陥凹(enophthalmos:眼窩平滑筋の弛緩)、(4)第三眼瞼突出(瞬膜の弛緩)。犬では節後性(中耳・内耳の病変)が最多。

診断

縮瞳(miosis)、眼瞼下垂(ptosis)、眼球陥凹(enophthalmos)、瞬膜突出の4徴候。フェニレフリン点眼試験: 0.1%希釈→20分以内に散瞳=節後性(3次ニューロン)、1%→散瞳=節前性(2次)、不応=中枢性(1次)。原因検索: 耳鏡検査(中耳炎が犬で最多原因)、頸部/胸部X線/CT(腫瘤、外傷)、脳幹MRI(中枢性)。約50%が特発性(ゴールデンレトリバーに多い)。

治療

基礎疾患の治療が主体。特発性(最多)は4-8週で自然回復。中耳炎:適切な抗菌薬。腫瘍:外科/化学療法/放射線。外傷後:経過観察。フェニレフリン10%点眼(1滴)で診断的薬理学的局在(病変部位の特定 — 20分以内に散瞳すれば節後性)。瞳孔不同、第三眼瞼突出、眼球陥凹、上眼瞼下垂が特徴的4徴。CT/MRIで精査。

予防

基礎疾患(中耳炎等)の早期治療。特発性は数週間〜数ヶ月で自然回復することが多い。フェニレフリン点眼による薬理学的局在診断が有用。

予後

犬におけるホルネル症候群の予後は病因と神経学的重症度(特に深部痛覚の有無)により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。

関連する薬品

💊 フェニレフリン

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