コリー眼異常(CEA)
概要
コリー系犬種に見られる先天性遺伝性眼疾患で、軽度から失明まで様々です。
主な症状
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原因
犬におけるコリー眼異常(CEA)の原因は感染性(細菌・ウイルス・真菌・寄生虫)、外傷性、免疫介在性、先天性、変性性、腫瘍性、代謝性(糖尿病性白内障)、医原性が含まれる。品種特異的素因(短頭種の眼球突出・乾性角結膜炎、コッカースパニエルの白内障、コリーアイ症候群、進行性網膜萎縮の素因犬種)が重要。治療遅延は不可逆的視力喪失につながるため早期診断(眼圧測定・眼底検査・角膜染色)と専門医紹介が肝要。
病態生理
コリー眼異常(CEA)はコリー系犬種(ラフコリー、ボーダーコリー、シェルティ、オーストラリアンシェパード)の常染色体劣性遺伝性眼疾患(NHEJ1遺伝子変異)。脈絡膜低形成が基本病変で、軽度(視力正常)から重度(コロボーマ・網膜剥離・眼内出血・失明)まで多様。罹患率はラフコリーで70-90%。生後6-8週齢の眼底検査でスクリーニングし、DNA検査で確定。治療法はなく、遺伝子検査に基づく繁殖計画が唯一の予防策。
治療
先天性疾患で根治治療はない。脈絡膜低形成(CHD)のみの場合は視力への影響は最小限で経過観察。コロボーマ合併:網膜剥離リスクのため定期的眼底検査(6-12ヶ月ごと)。網膜剥離合併:レーザー光凝固術または冷凍凝固術。完全剥離は予後不良。眼内出血:安静+経過観察。重度の場合は眼球摘出。遺伝子検査(NHEJ1変異)で繁殖前スクリーニング推奨。好発犬種:コリー(70-90%がCHD保有)、シェルティ、ボーダーコリー、オーストラリアンシェパード。6-8週齢での初回眼底検査推奨(「go normal」で色素沈着後は検出困難)。参考文献: Gelatt KN. Veterinary Ophthalmology 6th ed 2021; Parker HG et al. Genomics 2007.
予防
犬におけるコリー眼異常(CEA)の予防は感染症対策と早期発見が中心。感染性結膜炎: ワクチネーション(FHV-1・FCV)と感染猫との接触回避。角膜潰瘍: 短頭種の眼球突出予防(眼球保護環境)、グルーミング時の眼科ケア。白内障: 糖尿病の良好な血糖管理、遺伝性品種の繁殖管理、抗酸化物質補給。緑内障: 素因品種の定期的眼圧測定。全動物で年1回以上の眼科検診。
予後
犬におけるコリー眼異常(CEA)の予後は基礎病態・重症度・治療開始時期により異なる。早期診断と病態に応じた適切な治療・モニタリングにより多くの症例で良好な経過が期待できるが、進行例・合併症を伴う例では予後が悪化しうる。
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