副腎腫瘍
概要
クッシング症候群または褐色細胞腫の症状を引き起こす副腎の良性または悪性腫瘍です。
主な症状
原因
原因不明。中高齢犬(平均10〜11歳)。特定の犬種好発は不明確。クッシング症候群の約15〜20%が副腎腫瘍性(残りは下垂体性PDH)。エコーで片側副腎腫大+対側副腎萎縮が典型的。
病態生理
副腎皮質腫瘍(腺腫/腺癌)→コルチゾール自律分泌→副腎性クッシング症候群(多飲多尿・腹部膨満・脱毛・筋萎縮)。副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫)→カテコラミン過剰→発作性高血圧。後大静脈への浸潤(腺癌・褐色細胞腫)→血栓塞栓症。約50%が悪性。
治療
Dogにおける副腎腫瘍の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化
予防
確実な予防法はない。エコーで副腎腫瘤を発見した場合、機能評価(LDDST・ACTH刺激・尿中カテコラミン)→手術適応の判断。副腎摘出術が根治的。術前のフェノキシベンザミン投与(褐色細胞腫の場合)。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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