猫第3度房室ブロック
概要
心房と心室間の電気伝導の完全な障害です。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す猫の他の疾患を確認できます
臨床徴候
猫第3度房室ブロックの臨床徴候は心機能低下の程度により段階的に進行する。代償期(無症候): 心雑音が唯一の所見、聴診で発見される。早期心不全: 運動不耐性・咳(左心不全)・腹水(右心不全)。進行性心不全: 呼吸困難・チアノーゼ・失神・夜間咳。末期: 起座呼吸・肺水腫・心原性ショック。猫では FATE(大動脈血栓塞栓症)として急性後肢麻痺・冷感・疼痛・パルス消失で発症することがある。
原因
猫における猫第3度房室ブロックの原因: 心房と心室間の電気伝導の完全な障害です。
病態生理
猫第3度房室ブロックは猫における循環器疾患である。心臓、大血管、または末梢血管系の構造的・機能的異常を伴う。心拍出量の低下、弁膜機能障害、調律異常により組織灌流が障害される。代償機構(神経ホルモン活性化、心室リモデリング)が一時的に機能を維持するが、進行性の心筋劣化を引き起こす。心不全、血栓塞栓症、突然死が進行期疾患の潜在的結果である。
診断
徐脈(HR<80bpm)・失神・運動不耐性を呈する。心電図でP波とQRS波の完全な解離を確認(心房レートと心室レートが独立)。QRS波形は補充収束の起源により正常幅(房室接合部)〜幅広(心室性)。心エコーで基礎的心疾患(HCM、心筋炎)を評価。血液化学で電解質異常(高K)を除外。心筋トロポニンI測定。アトロピン反応試験(0.04mg/kg IV)で反応なし。心膜炎、高K血症、薬剤性(ジゴキシン、β遮断薬)との鑑別が必要。
治療
アトロピン0.04mg/kg IVで迷走神経性徐脈との鑑別(反応あれば迷走神経性)。アトロピン無効の場合はイソプロテレノール0.04-0.08μg/kg/min CRIで心拍数維持。テルブタリン0.01mg/kg SC q4-6hも一時的に使用可。症候性で内科治療に反応しない場合は恒久的ペースメーカー植込み術の適応を評価。心エコーで基礎心疾患(心筋症・心筋炎)を検索。心電図で補充調律の安定性・QRS幅を評価。失神・運動不耐性・うっ血性心不全徴候の有無をモニタリング。
予防
猫第3度房室ブロックの予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫第3度房室ブロックの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
循環器の他の疾患(猫)
VetDictで猫の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。