猫虚血性脳症
概要
クテレブラ幼虫の迷入または血栓塞栓症による脳血管障害(脳卒中)です。
主な症状
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臨床徴候
猫虚血性脳症の臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。
原因
猫における猫虚血性脳症の原因: クテレブラ幼虫の迷入または血栓塞栓症による脳血管障害(脳卒中)です。
病態生理
猫虚血性脳症は猫における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
猫虚血性脳症の診断は、急性発症の非対称性神経学的徴候(片側性顔面麻痺、旋回、傾斜、痙攣)と特徴的なMRI所見に基づく。MRI(T2強調/FLAIR)で中大脳動脈領域の限局的高信号域を認め、DWI(拡散強調画像)で急性期の細胞毒性浮腫を検出する。MRAで血管閉塞を確認できることがある。脳脊髄液検査では軽度蛋白上昇・細胞数正常〜軽度上昇を示す。CBC・血液生化学で甲状腺機能亢進症、心疾患、凝固異常などの基礎疾患を評価する。心エコーで血栓源の有無を確認する。Cuterebra larva migransとの鑑別が重要で、季節性と屋外アクセス歴を聴取する。
治療
猫における猫虚血性脳症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
猫虚血性脳症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
猫虚血性脳症の予後: 原因により予後が大きく異なる。炎症性疾患は治療に反応する場合がある。変性性疾患は進行性で予後要注意〜不良。
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