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猫 (Cat) 感染症 緊急

猫感染性心内膜炎

Feline Infective Endocarditis / 猫感染性心内膜炎

概要

心臓弁の細菌感染で敗血症性塞栓と弁機能障害を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

猫感染性心内膜炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

猫における猫感染性心内膜炎の原因: 心臓弁の細菌感染で敗血症性塞栓と弁機能障害を引き起こします。

病態生理

猫の感染性心内膜炎は心臓弁膜(主に僧帽弁・大動脈弁)への細菌感染による疣贅(vegetation)形成を特徴とする。猫では犬より発生が稀だが、診断困難で剖検時に発見されることが多い。原因菌はBartonella henselae(猫で最多)、Staphylococcus spp.、Streptococcus spp.、E. coli。菌血症(口腔疾患、尿路感染、IV留置カテーテル、咬傷)→内皮損傷部位への細菌定着→血小板・フィブリン・細菌からなる疣贅形成→弁機能不全(逆流)→うっ血性心不全。疣贅の破片は塞栓として全身に播種し、腎梗塞、脾梗塞、脳梗塞、関節炎を引き起こしうる (Sykes JE et al. JVIM 2006;20:1355-1363)。

診断

発熱・心雑音の変化・体重減少・跛行(敗血症性関節炎)を呈する。血液培養(3回以上、異なるタイミングで採血)で起因菌を同定。心エコーで弁上の疣贅(vegetation)を確認(弁の可動性亢進・逆流の増悪)。CBC白血球増多(左方移動)、CRP著明上昇。尿検査で血尿・蛋白尿。免疫複合体による合併症(糸球体腎炎、多発性関節炎)を評価。Bartonella henselae血清学的検査/PCR。弁変性、心筋症、SLEとの鑑別が必要。

治療

猫における猫感染性心内膜炎の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。

予防

猫感染性心内膜炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

猫感染性心内膜炎の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。

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