放線菌症
概要
放線菌による慢性細菌感染症で、咬傷後に排膿性膿瘍を形成することが多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫における放線菌症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における放線菌症の原因: 放線菌による慢性細菌感染症で、咬傷後に排膿性膿瘍を形成することが多いです。
病態生理
これらの菌は膿瘍・肉芽腫・化膿性胸膜炎(膿胸)を形成し、硫黄顆粒を伴う排膿性の瘻管をつくる。緩徐に進行し、長期の抗菌薬治療を要する。
診断
猫放線菌症(Actinomyces spp.)の診断は排膿・瘻管形成を伴う慢性肉芽腫性病変の生検/排膿液からの培養が確定的。嫌気培養が必要(増殖に7-14日要する場合あり)。細胞診で硫黄顆粒(sulfur granules)を検出。咬傷後・胸腔/腹腔浸潤、歯周病に関連。胸部X線/CTで胸壁浸潤、膿胸の評価。CBC:白血球増加。CRP上昇。鑑別:ノカルジア症、マイコバクテリア症、異物肉芽腫、腫瘍。治療:ペニシリン系長期投与(6-12週間)+外科的ドレナージ。
治療
猫における放線菌症の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
放線菌症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
放線菌症の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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