クラミジア症
概要
クラミジア属菌による細胞内細菌感染症で、目と呼吸器系に影響します。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類におけるクラミジア症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
Chlamydia pneumoniaeまたはChlamydophila psittaci類似菌による感染。カメ類(パフレンプリクガメ、アオウミガメ)、ワニ類、一部のトカゲで報告。エアロゾル、直接接触、垂直伝播で伝染。ストレスと免疫抑制が素因。
病態生理
クラミジアは上皮細胞、特に呼吸器、結膜、肝臓に感染する偏性細胞内細菌。特徴的な細胞質内封入体を伴う肉芽腫性炎症を引き起こす。慢性感染は肝炎、肺炎、結膜炎、心筋炎に至る。免疫のないカメ類集団で大量死を引き起こしうる。
診断
結膜・鼻腔・総排泄腔スワブのPCR(Chlamydia特異的)が生前確定診断の第一選択。細胞診で上皮細胞質内の好塩基性封入体(Giemsa染色)を検索。血清学(CFT・ELISA)で抗体検出。ペア血清の抗体価4倍以上上昇で活動性感染を示唆。CBC(ヘテロフィル増多→急性感染、単球増加→慢性化)。X線で肝脾腫・気嚢炎を評価。肝生検で肉芽腫性肝炎・封入体確認が確定的。人獣共通感染症の可能性があり取扱い注意。
治療
ドキシサイクリン5-10 mg/kg PO 24時間毎 30-45日間(クラミジア感染の第一選択)。代替としてエンロフロキサシン。支持療法:輸液、栄養支持、至適温度。コレクション内の全ての曝露動物を同時治療。
予防
PCR検査を伴う新規動物の検疫。良好な衛生管理の維持。ストレスの最小化。繁殖動物のスクリーニング。
予後
様々。軽症例はドキシサイクリンに良好に反応。肝炎や肺炎を伴う重症全身感染は予後要注意。治療後もキャリア状態が持続しうる。
関連する薬品
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