カメ核内コクシジウム症
概要
キロニアンに鼻炎と全身性疾患を引き起こす核内コクシジウム。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類におけるカメ核内コクシジウム症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
核内コクシジウム(Adeleorina目)による感染。主にカメ類、特にTestudo属(ヘルマンリクガメ、ロシアリクガメ、フチゾリリクガメ)に影響。糞口経路で伝播。無症候性キャリアが菌を排出しうる。ストレスと免疫抑制が臨床的疾患を誘発。
病態生理
菌は腎尿細管上皮細胞とその他の組織(肝臓、腸)に感染し、細胞核内で増殖する(コクシジウム類で独特)。腎尿細管破壊を伴う重度腎炎を引き起こし腎不全に至る。肝炎と腸炎も発生しうる。免疫のない集団で高い死亡率。
診断
リクガメ核内コクシジウム(TINC)の診断は、肝臓・腎臓の組織病理検査で核内に発育するコクシジウム寄生体を確認して確定する。生前診断にはPCR検査(口腔スワブ・尿)が有用であるが、糞便検査でのオーシスト検出は困難である。血液検査で肝酵素上昇・腎機能障害指標の異常を確認する。Testudo属リクガメに好発し、免疫抑制を伴う慢性消耗性疾患を引き起こす。治療法は確立されていない。
治療
ポナズリル10-30 mg/kg PO 24-48時間毎 30日間以上が最も一般的に使用される治療。トルトラズリル15 mg/kg POも使用される。支持療法:腎サポートのための輸液、栄養支持。治療は排出を減少させうるが感染を排除できない場合がある。
予防
糞便スクリーニングを伴う新規リクガメの90日以上の検疫。新規動物のPCR検査。ケージ間の厳格な衛生管理の維持。リクガメ種の混合飼育の回避。
予後
要注意。急性発生は高い死亡率。慢性キャリアは臨床的に安定しうるが菌を排出。腎障害は永続的な場合がある。
関連する薬品
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