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爬虫類 (Reptile) 重度

カメ核内コクシジウム症

Tortoise Intranuclear Coccidia (TINC) / カメ核内コクシジウム症

概要

キロニアンに鼻炎と全身性疾患を引き起こす核内コクシジウム。

主な症状

anorexia lethargy nasal discharge respiratory distress weight loss

原因

核内コクシジウム(Adeleorina目)による感染。主にカメ類、特にTestudo属(ヘルマンリクガメ、ロシアリクガメ、フチゾリリクガメ)に影響。糞口経路で伝播。無症候性キャリアが菌を排出しうる。ストレスと免疫抑制が臨床的疾患を誘発。

病態生理

菌は腎尿細管上皮細胞とその他の組織(肝臓、腸)に感染し、細胞核内で増殖する(コクシジウム類で独特)。腎尿細管破壊を伴う重度腎炎を引き起こし腎不全に至る。肝炎と腸炎も発生しうる。免疫のない集団で高い死亡率。

治療

ポナズリル10-30 mg/kg PO 24-48時間毎 30日間以上が最も一般的に使用される治療。トルトラズリル15 mg/kg POも使用される。支持療法:腎サポートのための輸液、栄養支持。治療は排出を減少させうるが感染を排除できない場合がある。

予防

糞便スクリーニングを伴う新規リクガメの90日以上の検疫。新規動物のPCR検査。ケージ間の厳格な衛生管理の維持。リクガメ種の混合飼育の回避。

予後

要注意。急性発生は高い死亡率。慢性キャリアは臨床的に安定しうるが菌を排出。腎障害は永続的な場合がある。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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