ティザー病(Rabbit)
概要
ウサギにおける細菌性の消化器系疾患。ティザー病は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
原因
C. piliforme。芽胞の経口摂取。ストレス・免疫抑制が誘因。
病態生理
Clostridium piliforme感染→腸管・肝臓の壊死性病変→急性下痢→突然死。若齢ウサギ・ストレス下で発症。
治療
【ティザー病(Clostridium piliforme)】急性敗血症型は致死率高く、治療困難。■薬物療法: オキシテトラサイクリン 50 mg/kg PO q12h × 10-14日、またはクロラムフェニコール 50 mg/kg PO q12h。メトロニダゾール 20 mg/kg PO q12h(嫌気性菌併用)。■支持療法: 積極的輸液(乳酸リンゲル 100 mL/kg/日 SC/IV)、強制給餌(ウサギ用流動食)、ビタミンB群補給。肝機能モニタリング(ALT, GGT)。■環境管理: ストレス軽減(過密飼育回避)、徹底した消毒(芽胞は次亜塩素酸Naに抵抗性→焼却処分推奨)。■予後: 急性型は致死率80-100%。慢性型は支持療法で改善する場合あり。■⚠ペニシリン系経口投与禁忌(致死的腸内細菌叢破壊)。(Harkness & Wagner 2010, Quesenberry & Carpenter 2020)
予防
環境衛生。ストレス軽減。治療困難(急性死亡が多い)。
予後
予後は病原体の種類、感染の重症度、宿主の免疫状態、治療開始の時期に大きく依存する。早期に適切な抗微生物療法が開始されれば多くの感染症で良好な転帰が期待できる。免疫抑制状態の動物や重度の敗血症を呈する症例では予後不良となりうる。慢性感染では完治が困難な場合があり、長期的な管理と再発防止策が必要となる。
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