多発性腎嚢胞
概要
腎実質内の多発性液体貯留嚢胞で、遺伝性の可能性があり進行性腎不全に至ります。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すうさぎの他の疾患を確認できます
原因
ウサギにおける腎嚢胞の原因は胚発生期の遺伝子変異または染色体異常である。遺伝様式は多様(常染色体優性・劣性、X連鎖、多因子遺伝)で、子宮内環境の異常、母体の感染症・薬物曝露・栄養欠乏も胎児器官形成に影響する。近交係数の高い純血種・特定の閉鎖個体群で発生頻度が高い。繁殖前の遺伝子検査と保因者除外プログラムが集団レベルでの発生抑制に重要。(ウサギは経口β-ラクタム抗菌薬禁忌、GI stasis予防が必須)
病態生理
腎嚢胞(ウサギ)はウサギの腎嚢胞は腎実質内に液体を含む嚢胞が形成される疾患で、先天性(多発性嚢胞腎)と後天性(慢性腎疾患・E. cuniculi感染後)がある。多くは超音波検査で偶発的に発見され、小型の場合は臨床的意義が低い。多発性・大型化すると腎実質を圧迫し腎機能低下をきたす。定期的な超音波モニタリングで増大傾向を評価し、腎機能の変化(BUN・クレアチニン・尿比重)を追跡する。根治的治療法はない。
治療
輸液療法、食事療法(腎臓食)、リン吸着剤、制吐薬、ACE阻害薬、貧血に対するエリスロポエチン。腎パラメーターの定期的モニタリング。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
ウサギにおける腎嚢胞の予防は原因病態の理解に基づく個別的アプローチが基本となる。適切な飼育環境(温度・湿度・衛生)、種特異的な栄養管理、ストレス低減、定期的健康診断による早期発見が共通する予防策。既知の誘因の回避と適切な医学的介入により多くの場合発症リスクを低減可能。
予後
長期的には予後要注意〜不良。適切な管理で進行を遅延させることは可能だが、CKDは不可逆的。定期的モニタリングで生活の質を維持。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
泌尿器の他の疾患(うさぎ)
VetDictでうさぎの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。