多発性腎嚢胞
概要
腎実質内の多発性液体貯留嚢胞で、遺伝性の可能性があり進行性腎不全に至ります。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおける腎嚢胞の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
ウサギにおける腎嚢胞の原因は胚発生期の遺伝子変異または染色体異常である。遺伝様式は多様(常染色体優性・劣性、X連鎖、多因子遺伝)で、子宮内環境の異常、母体の感染症・薬物曝露・栄養欠乏も胎児器官形成に影響する。近交係数の高い純血種・特定の閉鎖個体群で発生頻度が高い。繁殖前の遺伝子検査と保因者除外プログラムが集団レベルでの発生抑制に重要。(ウサギは経口β-ラクタム抗菌薬禁忌、GI stasis予防が必須)
病態生理
腎嚢胞(ウサギ)はウサギの腎嚢胞は腎実質内に液体を含む嚢胞が形成される疾患で、先天性(多発性嚢胞腎)と後天性(慢性腎疾患・E. cuniculi感染後)がある。多くは超音波検査で偶発的に発見され、小型の場合は臨床的意義が低い。多発性・大型化すると腎実質を圧迫し腎機能低下をきたす。定期的な超音波モニタリングで増大傾向を評価し、腎機能の変化(BUN・クレアチニン・尿比重)を追跡する。根治的治療法はない。
診断
腹部超音波で腎臓内の液体貯留嚢胞を確認し数・大きさ・位置を評価。CT検査で嚢胞の詳細な分布と腎実質への影響を確認。血液検査でBUN・Creを評価し腎機能への影響を確認。尿検査で腎機能障害の程度を評価。小型の孤立性嚢胞は偶発所見として経過観察が多い。多発性・両側性の場合は進行性の腎機能低下を伴うことがあり、定期的な超音波モニタリングとBUN・Creフォローが必要。
治療
輸液療法、食事療法(腎臓食)、リン吸着剤、制吐薬、ACE阻害薬、貧血に対するエリスロポエチン。腎パラメーターの定期的モニタリング。
予防
ウサギにおける腎嚢胞の予防は原因病態の理解に基づく個別的アプローチが基本となる。適切な飼育環境(温度・湿度・衛生)、種特異的な栄養管理、ストレス低減、定期的健康診断による早期発見が共通する予防策。既知の誘因の回避と適切な医学的介入により多くの場合発症リスクを低減可能。
予後
長期的には予後要注意〜不良。適切な管理で進行を遅延させることは可能だが、CKDは不可逆的。定期的モニタリングで生活の質を維持。
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