臼歯歯根感染
概要
臼歯の歯根部の感染で、不正咬合に続発し、顔面膿瘍や骨髄炎の原因となります。
主な症状
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原因
ウサギにおける臼歯歯根感染の原因: 臼歯の歯根部の感染で、不正咬合に続発し、顔面膿瘍や骨髄炎の原因となります。
病態生理
ウサギにおける臼歯歯根感染の病態生理は歯・歯周組織・咬合の異常により摂食機能と全身状態が障害される。歯周病ではプラーク細菌→歯肉炎→歯周ポケット形成・歯槽骨吸収→歯の動揺・脱落の進行とともに、菌血症を介した全身臓器への影響を生じる。草食・げっ歯類の不正咬合では常生歯の過長・スパー形成により口腔粘膜傷害・疼痛・摂食困難を来す。歯根尖膿瘍では根尖部感染が顎骨・眼窩へ波及する。摂食低下は二次的な消化管うっ滞・肝リピドーシス等の致死的病態を誘発しうる。
治療
ウサギの臼歯歯根感染は濃厚な乾酪様膿汁を産生し、積極的な外科的・内科的治療が必要である。CT検査で歯根と骨病変の範囲を評価。全身麻酔下で罹患臼歯を抜歯し、関連膿瘍の造袋術を実施。希釈クロルヘキシジン0.05%で洗浄、深部感染には抗菌薬含有ビーズ充填。抗菌薬: プロカインペニシリンG 42,000-84,000 IU/kg SC q48h(注射用ペニシリンは安全。経口ペニシリンは絶対禁忌 — 致死性腸内細菌叢破壊)最低4-8週間。代替/併用: エンロフロキサシン 10-20 mg/kg PO/SC q12h またはアジスロマイシン 15-30 mg/kg PO q24h(安全なマクロライド。エリスロマイシンは絶対禁忌 — 致死性)。TMS 30 mg/kg PO q12h(嫌気性菌カバー併用)。疼痛管理: メロキシカム 0.3-1.0 mg/kg PO/SC q24h 長期 + ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q6-8h 周術期。強制給餌(クリティカルケア 50-80 mL/kg/日)自力摂食再開まで。回復後はチモシー牧草を自由摂食させ正常な歯の摩耗を促進。4-6週毎にX線再検査。参考文献: Harcourt-Brown (2002) Textbook of Rabbit Medicine, Lennox (2008) JSAP.
予防
臼歯歯根感染の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
臼歯歯根感染の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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