肛門腺貯留
概要
鼠径臭腺にワックス状の分泌物が貯留し、不快感と悪臭を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおける肛門腺貯留の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ウサギにおける肛門腺貯留の原因: 鼠径臭腺にワックス状の分泌物が貯留し、不快感と悪臭を引き起こします。
病態生理
肛門腺貯留はウサギにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
診断
肛門周囲の腫脹・疼痛・テネスムスで疑う。肛門嚢の触診で硬化した内容物の蓄積を確認し、圧出して内容物の性状(正常漿液〜膿性)を評価する。膿性の場合は培養・感受性試験を実施する。臭腺嚢胞(scent gland)との解剖学的位置の区別が重要である。CBC・血液生化学で二次感染に伴う炎症所見を評価する。肛門周囲膿瘍に進展した場合はX線・超音波で膿瘍範囲を確認する。基礎疾患として肥満・不正咬合(盲腸便摂取障害)・消化管うっ滞を鑑別する。
治療
ウサギにおける肛門腺(鼠径臭腺)貯留の治療: 1. 手技的排出: 綿棒に温水またはミネラルオイルを浸し、鼠径臭腺のワックス状分泌物を愛護的に除去。2. 感染合併時: 局所消毒(クロルヘキシジン0.05%)、エンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h×7-10日。3. 肥満管理: 自己グルーミング能力回復のため減量プログラム(チモシー干し草主体、ペレット制限)。4. 定期ケア: 月1-2回の臭腺清掃を飼い主に指導。5. 重度炎症時: メロキシカム0.3mg/kg PO q24h×3-5日。通常は定期清掃で管理可能な軽度疾患。
予防
肛門腺貯留の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
肛門腺貯留の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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