臭腺詰まり
概要
鼠径部臭腺にロウ状分泌物が蓄積し、刺激と悪臭を引き起こします。
主な症状
原因
ウサギにおける臭腺閉塞の原因: 食事性失調、感染性病原体、寄生虫、ストレス、異物摂取、毒素、腸内細菌叢の破綻による消化器疾患。急な食事変更と不適切な食物が一般的な誘因。
病態生理
臭腺閉塞はウサギにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
ウサギにおける臭腺(鼠径臭腺)詰まりの治療: 手技的清掃が第一治療。手技: 綿棒にぬるま湯またはミネラルオイルを浸し、両側の鼠径臭腺ひだ(生殖器開口部の両側に位置)のワックス状の暗褐色分泌物を優しく軟化・除去。愛護的に作業 — 組織は繊細で容易に外傷を受ける。非協力的なウサギには軽い鎮静(ミダゾラム 0.5 mg/kg IM)が必要な場合あり。感染徴候がある場合(発赤、腫脹、膿性分泌物): クロルヘキシジン 0.05%で局所洗浄、ムピロシン 2%軟膏局所。全身性抗菌薬は重症感染時のみ: エンロフロキサシン 10-20 mg/kg PO/SC q12h × 7日(経口ペニシリンは絶対禁忌)。肥満管理: 最も一般的な基礎原因 — 肥満ウサギは会陰部をグルーミングできない。減量: チモシー牧草ベースの食事(無制限)、ペレットを1日大さじ1杯/kg に制限、運動量を増加。飼い主教育: 定期的な家庭での臭腺清掃を2-4週毎にルーチンのグルーミングとして実施。活動に適したケージサイズを提供。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Quesenberry & Carpenter (2020). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
臭腺詰まりの予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
臭腺詰まりの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
その他の他の疾患(うさぎ)
VetDictでうさぎの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。