尾脂腺膿瘍
概要
尾脂腺の感染・閉塞で、尾基部に有痛性腫脹を形成する。
主な症状
原因
インコにおける尾脂腺膿瘍の原因: 尾脂腺の感染・閉塞で、尾基部に有痛性腫脹を形成する。
病態生理
尾脂腺膿瘍はインコにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
鳥類の膿瘍は乾酪性(固形、チーズ状の性状)—哺乳類の膿瘍と異なり単純切開では排膿不能。イソフルラン麻酔下での膿瘍被膜の完全外科的切除が必要。培養感受性検査に検体提出(一般的な菌種: ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌)。培養結果待ちの経験的抗菌薬: エンロフロキサシン15 mg/kg PO q12h。セキセイインコの尾脂腺は二葉—感染が腺実質に及ぶ場合は部分的または完全な腺切除が必要な場合がある。尾脂腺の喪失は生命に関わらないが羽毛の防水性と整毛オイルが低下。術後創傷ケア: クロルヘキシジン0.05%を毎日局所塗布、清潔に保つ。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛管理。鳥が術創を損傷する場合はエリザベスカラーが必要な場合あり。尾脂腺腺腫/腺癌との鑑別(生検必須)。素因としての基礎的免疫抑制(PBFD、栄養不良、ストレス)を確認。完全外科的切除で予後良好、被膜が完全に除去されれば再発は稀。
予防
尾脂腺膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
尾脂腺膿瘍の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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