ボルデテラ感染症
概要
ボルデテラ・エイビウムによる気管炎と呼吸器疾患。
主な症状
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臨床徴候
インコにおけるボルデテラ感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
インコにおけるボルデテラ感染症の原因: ボルデテラ・エイビウムによる気管炎と呼吸器疾患。
病態生理
B. bronchiseptica は線毛付着因子で気道上皮に定着し、毒素で線毛運動と粘液クリアランスを障害する。気管気管支炎(ケンネルコフの一因)・肺炎を起こし、モルモット等では致死的となる。
診断
気管・鼻腔スワブの培養でBordetella aviumを分離し感受性試験を実施。PCR検査で特異的DNA検出。CBC で白血球増加を確認。X線で気管壁肥厚・副鼻腔混濁を評価。気管洗浄液の細胞診で好中球(ヘテロフィル)浸潤を確認。生化学で全身状態を評価。インコ類ではBordetella感染は上部呼吸器症状(くしゃみ・鼻汁・気管炎)として発症し、幼鳥で重症化しやすい。七面鳥での報告が多いがオウム目でも感染が確認されている。Chlamydia・Mycoplasmaとの混合感染を併せて評価する。
治療
ボルデテラ・エイビウムは主に若齢インコに気管炎を起こす。第一選択: ドキシサイクリン25-50 mg/kg PO q24h 14-21日間、またはエンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h 10-14日間。TMP-SMX 48 mg/kg PO q12hも代替選択。ネブライゼーション療法は気管病変に不可欠: ゲンタマイシン50 mgを生理食塩水10 mLに溶解またはF10消毒液、15-30分 q12h。支持療法: 温暖加湿環境(28-30°C、湿度60-70%)で気管刺激を軽減、呼吸困難鳥には酸素補給。二次性アスペルギルス感染をモニタリング(損傷気管上皮は脆弱)。粘液溶解薬(アセチルシステインネブライゼーション)が濃厚気管滲出液に有効な場合がある。罹患鳥を隔離 — エアロゾルで高度伝染性。第四級アンモニウムまたはクロルヘキシジンで環境消毒。多鳥飼育では接触鳥への予防的ドキシサイクリンを考慮。参考文献: Jackwood & Saif 2003, Clubb 1997。
予防
ボルデテラ感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ボルデテラ感染症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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