慢性副鼻腔炎(Parakeet)
概要
インコにおける細菌性の呼吸器系疾患。慢性副鼻腔炎は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
原因
ビタミンA欠乏(最も一般的な素因)、細菌/真菌感染。シード食のインコに好発。
病態生理
副鼻腔の慢性細菌/真菌感染→眼周囲の腫脹・鼻汁。ビタミンA欠乏→粘膜の扁平上皮化生→感染素因。
治療
【インコの慢性副鼻腔炎】■病態: 急性副鼻腔炎の慢性化。VA欠乏による粘膜扁平上皮化生が基盤。Aspergillus合併あり。■症状: 慢性膿性鼻汁、副鼻腔腫脹(眼窩周囲)、呼吸困難。■治療: 副鼻腔洗浄(全身麻酔下—生理食塩水+エンロフロキサシン注入)q3-7日。全身抗菌薬: エンロフロキサシン 15 mg/kg PO q12h×4-6週。Aspergillus→イトラコナゾール 5-10 mg/kg PO q12h。VA補充: レチノールパルミテート 2,000-5,000 IU/kg IM×1回。食餌改善: ペレット食転換+VA豊富野菜。■予後: VA改善+長期抗菌薬→改善。食餌未改善→再発必至。■参考文献: Harrison & Lightfoot 2006; Coles 2007; Harcourt-Brown & Chitty 2005
予防
ビタミンA欠乏予防(緑黄色野菜・ペレット食)。副鼻腔洗浄。
予後
予後は真菌の種類、感染部位、宿主の免疫状態、治療への反応性に依存する。表在性真菌感染は適切な抗真菌療法により予後良好であるが、深在性・全身性真菌感染では治療が長期化し予後が慎重となる。免疫抑制動物では治療反応が乏しく再発率が高い。完全な治癒には数週間から数ヶ月の継続治療が必要であり、培養陰性化の確認が治療終了の指標となる。
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