肺水腫
概要
肺内の液体貯留で、心不全や感電に続発することが多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫における肺水腫の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ(短頭種気道症候群)。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
猫における肺水腫の原因: 肺内の液体貯留で、心不全や感電に続発することが多いです。
病態生理
肺水腫は猫における外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
猫肺水腫の診断は胸部X線で肺野のびまん性間質〜肺胞パターンを確認。心原性:心エコーで左心不全の証拠(LA拡大、LV拡大/収縮能低下)、肺静脈拡張。非心原性:ARDS、電撃傷、上気道閉塞後、輸液過剰。NT-proBNP上昇は心原性を示唆(>270 pmol/Lでカットオフ)。呼吸数・呼吸様式の評価。SpO2測定。猫の心原性肺水腫はHCMに最も多く随伴。血液ガスで低酸素血症を確認。鑑別:胸水、猫喘息、肺炎。治療:フロセミド IV+酸素+安静。
治療
猫における肺水腫の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。
予防
肺水腫の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
肺水腫の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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