猫アレルギー性気管支肺疾患
概要
環境アレルゲンにより気道と肺実質にアレルギー性炎症が生じます。
主な症状
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臨床徴候
猫アレルギー性気管支肺疾患の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ(短頭種気道症候群)。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
猫における猫アレルギー性気管支肺疾患の原因: 環境アレルゲンにより気道と肺実質にアレルギー性炎症が生じます。
病態生理
猫アレルギー性気管支肺疾患は猫における免疫介在性疾患である。免疫系が自己抗原または環境アレルゲンに対して異常な応答を起こす。自己免疫疾患では自己寛容の喪失により抗体または細胞性免疫による宿主組織の破壊が生じる。アレルギー疾患ではIgE介在性または遅延型過敏反応により組織炎症が生じる。慢性炎症過程はT細胞調節障害、自己抗体産生、補体活性化、標的臓器の進行性組織損傷を伴う。
診断
慢性咳嗽・喘鳴・呼吸困難を呈する。好酸球増多を認めることが多い。胸部X線でbronchial pattern増強と気管支拡張を確認。BAL液で好酸球優位(>17%)を確認。BAL液の真菌培養でAspergillus等を検索。血清IgE上昇は示唆的。糞便検査で肺虫を除外。アレルゲン特異的IgE検査(環境アレルゲンパネル)。ステロイド反応性で診断的治療。猫喘息(feline asthma)、肺虫感染、肺腫瘍との鑑別が必要。
治療
猫における猫アレルギー性気管支肺疾患の治療は免疫抑制療法または免疫調節療法を行う。副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン、デキサメタゾン)の免疫抑制用量が多くの自己免疫疾患の第一選択である。難治例やステロイド副作用軽減のためステロイド温存薬(アザチオプリン、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル)を併用する場合がある。アレルギー疾患にはアレルゲン回避、抗ヒスタミン薬、免疫療法を行う。医原性免疫抑制の合併症をモニタリングする。再発防止のため段階的に減量する。
予防
猫アレルギー性気管支肺疾患の予防は基礎となる免疫調節障害に遺伝的要素がある場合は限定的である。環境トリガーとストレスの最小化、既知アレルゲンの回避、最適な栄養の維持、定期的な健康モニタリング、フレアの早期治療でリスクを低減する。
予後
猫アレルギー性気管支肺疾患の予後: 軽度の上部気道感染は治療に良好に反応。肺炎は早期治療で予後改善。慢性呼吸器疾患は長期管理が必要。
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